どうも、ヒカリblogへようこそ。
コロナウイルスの影響で自宅待機の時間が増え、ペットを飼育するのが流行っている今日この頃。その中で金魚を飼っている人も多いのではないでしょうか。
という自分は2年以上前から金魚を飼育しているので毎日癒されております。何を飼っているかというと、小赤(縁日の金魚)と朱文金、コメットの3匹になります。
そんな金魚を飼う上での最大の敵、それは掃除です。これが尋常じゃないくらい面倒なのです。出来ることなら掃除せずに管理したい、そんな人も多いはず。
今回はそんな悩みを解決すべく色々試したので、効果があった策のうち1年以上放置していても水槽が綺麗な状態を維持できる方法を紹介していきます。
掃除が必要な理由
そもそも何で面倒な掃除が必要なのか。
掃除が必要な理由は2つ。
①は単純に見栄えの問題です。せっかく癒しの水槽を設置してるのに緑だらけなのは放っておけないパターン。要は人間側の都合です。
一方②は金魚への悪影響を及ぼす因子になります。ろ過などが不十分で水質が悪化すると魚の元気がなくなったり病気になったりします。
コケが生える理由
なぜコケが生えるのか。結論を言えば、富栄養化です。水槽の中でコケが生える最高の環境が整ってしまっているのです。
なぜ富栄養化になるのか。
それは餌の与えすぎにより、水の中に餌の栄養が溶け込んでしまうためです。そして、その栄養豊富な水に光が差し込むことでコケが生えます。光が必要なのは植物と同じで光合成するためですね。
コケを生やさない方法
コケが生えたら掃除しなきゃいけないのなら、生やさない環境にしてやればいいんじゃないか。と思いますよね。そうです、生やさない・生やしにくい方法があります。
直射日光の当たらない部屋に水槽を置く
まず一つ目、これは上で少し書きましたがコケは光合成をして成長します。つまり、光量が少なければ生えにくくなるのも当然です。
ここで問題となるのが、そういう部屋を用意できるかというところです。今から水槽を置こうとしている人なら何とかなりますが、既に設置している人は中々厳しい。それに水槽を置くならリビングのような日当たりの良い場所に置きたくなるもの。わざわざ金魚部屋を用意する人は少数かと。
コケ抑制剤の添加
置き場所がどうしようもないなら薬の力を頼りましょう。薬といってもビタミンやミネラル、ポリフェノールといった配合剤を加えるものや、ゼオライトや活性炭といった多孔質素材を液状にしたものを加えます。
前者は、水草やコケの光合成を抑制する効果があります。コケは水草よりも体力がないため、一定時間光合成できない状態にすること水草は耐えてコケのみ枯らす、成長させないといったところです。
後者は富栄養化の原因となる、餌の成分を吸着するなどして水槽内の濃度を下げる役割を果たします。要は、栄養分が水に溶けないようにしてくれているわけです。
ほうほうなるほど。え、これでいいじゃん。と思いますが、そうは上手くいきません。
問題点を挙げると、
主な問題点はこの辺かと。最近は水草に併用可能なものもありますが、浮草やウィローモスなどには使用できないことが多いです。コケに効果があるので当然といえば当然。貧弱な水草はコケと同じ運命をたどります。
エビにも使えないものも多いのですが、こちらはかなり改善されており、安価なコケ抑制剤でもエビに使えるものが発売されています。
少し脱線しますが、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビ(ブツエビ)などのエビ類は環境の変化にめっぽう弱いです。例を挙げるなら、蚊取り線香を水槽のある部屋で使うと死んでしまうこともあるほど。これは蚊取り線香の成分であるピレスロイドが水に溶けて水槽内に毒物が混入するためです。(殺虫剤なので毒があるのは当たり前。カブトムシにもNGです)
話は戻して、コケ抑制剤の最大の問題は持続効果が短いということ。せいぜい1か月が関の山です。そしてコストパフォーマンスもよろしくない。金魚は上手く飼育すれば10年は余裕で生きます。
もちろん、多少の手間とお金に余裕があれば導入する価値はあります。効果は間違いなくあるので。
頑張って水替えをする
コストをかけずにコケを生やさない方法はこれしかないです。シンプルisベストということです。
理屈としては、富栄養化を抑えるために水槽の水を抜いて真水を足せばいい、つまり希釈することで水中の栄養分濃度を下げてやるということです。至って単純です。
さらに、水替えは水槽内のアンモニアや硝酸アンモニウムといった毒素や金魚の糞などを取り除く効果もあるので、魚にとって良い環境になることも間違いないです。
しかし、これには最大の問題があります。それは、めんどくさい・・・ということ。
コケを生やさないとなると、それなりの頻度で水替えをする必要があります。具体的には、最低2週間に1度はすべきです。かなりの負担になること間違いなしです。
なぜそんな高頻度で水替えをしなければいけないかと言うと、金魚の特徴としてよく食べよくフンを出すことにあります。要は水を汚しやすい魚であるためです。
また、高頻度の水替えは金魚への負担ともなりますので、水量の三分の一を目安に交換しましょう。
掃除の必要ない水槽
コケを生やさない方法をいくつか紹介しましたが、コストもしくは肉体負担がかかる点が課題でした。これらを克服するにはどうすればいいのか。
結論からいうと、コケを食べる生体を導入する。
至って単純な答えです。コケを生やさないのではなく、コケを生やした後に食べてもらえば良いのです。これであればコケ抑制剤のようなコストや肉体労働の必要がありません。
導入する生体
コケ取り生体で有名なものを記載します。
・ヤマトヌマエビ
・ミナミヌマエビ(ブツエビ)
・石巻貝
・しじみ
・オトシンクルス
・フライングフォックス
代表的なのがこの6種類になります。これらの生体にも得意分野があります。
ヤマトヌマエビ&ミナミヌマエビ
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビは、ペットショップであればほぼ間違いなく取り扱っているメジャーなコケ取り生体になります。
食性ですが、水草や流木に生える糸状のコケを食べてくれます。その他、金魚の食べ残した餌を食べてくれます。しかしながら、水槽の壁面につくコケは食べてくれません。
よって、これらの生体だけでは水槽の壁面掃除から逃れることはできません。
金魚との混泳ですが、金魚が小さいうちは問題ないです。大きくなると食べられることが多々あるため要注意です。比較的大きな金魚である、コメットや朱文金との混泳はやめておいた方が良いでしょう。
石巻貝
写真のような、石巻貝というタニシのような巻貝です。こちらもペットショップであればほぼ間違いなく取り扱っているコケ取り生体になります。
個人的に最もオススメするコケ取り生体になります。
オススメする理由として、
・水槽の壁面のコケをメインに食す
・コケ取り能力が段違い
・安価、1匹100円以下
・金魚に食べられることがない
・寿命が約1年と長い
以上が挙げられます。
最大の特徴として、水槽の壁面のコケを食べてくれるため掃除の必要がありません。コケ取り能力が他の生体と段違いなので、60cm水槽に3匹いればコケが全くない状態を維持できます。
また、1匹あたり100円以下で売っていることが大半なのでコストパフォーマンスも非常に良いです。寿命が約1年なので最低1年は掃除の必要がありません。
エビ類と異なる点が、金魚に食べられることが無い点ですね。
しじみ
意外なコケ取り生体、スーパーにも売っているしじみです。ペットショップで取り扱っているのを見たことがないので、スーパーでの入手が手っ取り速いかと思います。
コケ取りとはいっても、水槽の壁面や流木のコオなどは食べません。食べるのは水に漂っている植物性プランクトンになります。アオミドロみたいなやつを食し、水質浄化の役割を果たします。
水槽への導入よりかは、庭やベランダで飼育している金魚鉢に入れてあげると効果を発揮します。二枚貝は飼育方法が確立されていませんが、自然に近い環境(グリーンウォーター)にすることで飼育可能です。
オトシンクルス&フライングフォックス
熱帯魚屋では必ず取り扱っている二種になります。名前の通り、国産ではなく外国産の魚になります。
両種とも水槽の壁面や水草のコケを食べてくれるのが特徴です。水草は食べないため、水槽に数匹入れておくだけで十分な役割を果たします。
しかしながら、1匹500円以上はするためコスパは微妙。可愛いのですが、金魚水槽とのマッチングはあまりしません。そういうのが気にならない人にはオススメできる種類です。
石巻貝の導入による脱掃除
色々なコケ取り生体を紹介しましたが、最もオススメの個体は石巻貝になります。
石巻貝は金魚同様に強い生体であるため、水を交換しなくても問題ありません。そうでありながら、水槽の壁面のコケも食べてくれるため掃除の必要もありません。
そもそも、金魚はフナの派生品種であるため水質悪化に非常に強いです。水質の維持や水が透明であることを維持するのはフィルターに任せています。つまるところ、ろ過により水質がある程度安定していれば水替えは必要ありません。池が汚いのにフナが生きていけるのは、体積が大きいので急激な水質変化が起きにくいためです。
現時点で約1年水槽の掃除&水を交換せず飼育できています。管理といえば、餌やりと減った水の追加になります。水が減るのは蒸発するためであり、蒸発した分は追加してあげています。
最後に注意点として、金魚が強い品種とはいっても、金魚すくいで取ってきたばかりの金魚は劣悪な環境で過ごしていたため弱っています。しっかりとカルキ抜きをした水を使用してストレスを与えない環境を用意してあげましょう。