【成長速度】ヒラメは1年で何cm大きくなる?飼育する時の餌は何?防波堤や船で釣れるサイズになるまで期間を解説!

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海水魚飼育
海水魚飼育

どうも、ヒカリblogへようこそ。

釣り人が狙うフィッシュイーターとして人気のある魚としてヒラメが挙げられます。

そんなヒラメを家で飼育してみたい。

でも、1年でどれくらい大きくなるのか、成長速度はどの程度なのか知ってから決めたい。

そんな方のために、今回はヒラメの飼育方法と成長速度について記事にしていきます。

私は家でヒラメを飼育した経験があり、その経験を元に必要な設備や餌を紹介します。

アジの飼育方法やイワシの飼育方法も執筆しているので興味があればどうぞ。

アジの成長速度と飼育方法

イワシの成長速度と飼育方法

ヒラメの生態

まずはヒラメの生態から見ていきましょう。

ヒラメは、日本各地の沿岸域に広く分布するほか、樺太、千島周辺及び東シナ海にも生息しています。

また、平べったい身体を活かして捕食活動以外は海底に隠れて住んでいます。

こういった情報から、

飼育する上で、魚の生態を知ると餌や必要な環境が見えてきます。

では、「飼育」という観点から、ヒラメが好む場所と餌について解説していきます。

ヒラメが好む場所

ヒラメが好む場所として、沿岸の砂泥地が挙げられます。

ヒラメやカレイは砂に隠れて目だけを出して周囲を警戒する習性があります。

砂に隠れた際、身体の色を周囲に合わせることが出来るので外敵に見つかりにくい、という地の利を得ています。

つまり、ヒラメにとって砂泥のような隠れる場所があると安心し、ストレスを与えずに飼育することが可能となります。

食性

ヒラメの食性は肉食になります。

主に、

幼魚の段階ではアミ類やシラス、ハゼの幼魚といった小さい生き物を食べています。

成魚になると、魚食性に変化してアジやイワシ、シロギスなどを好んで捕食する傾向が強いです。

例外として、カニやエビといった甲殻類が豊富な場所であれば、魚よりも甲殻類を好んで食べる傾向があります。

ヒラメは肉食なので、小さい内はシラス、大きくなるとアジやイワシを食している。

寿命

ヒラメは何年くらい生きるのか。

地域によって差がありますが、10~20年とされています。

具体的に、

青森沿岸海域では17~18年

長崎県沿岸海域では12歳前後と推測されています。

最大全長は90cmとされているため、このサイズにもなると10年以上は生きていると考えて良いでしょう。

ヒラメの寿命は10~20年だが地域差がある。
最大全長は90cmにもなる。

ヒラメの成長速度

続いて、ヒラメの成長速度を見ていきましょう。

魚を飼育する上で重要なのが成長速度です。

1年で何cm大きくなるか、これを知るだけで自分が飼育できるかが判断できると思います。

ちなみに、私は成長速度を調べずにヒラメを飼育し、水槽をどんどん大きくしていった経験があります。

1年で何cm大きくなるか

ヒラメは養殖魚としても利用されるように、飼育しやすく成長しやすい魚種になります。

山口県で調査された成長速度が公開されているので表にまとめます。

[table id=18 /]

引用:ヒラメの栽培手引き(山口県)

この結果から、数ミリの稚魚が1年で20cmまで成長し、2年目で30cmを超えてきます。

3年目には40cm以上になるので長期飼育は中々大きな水槽が必要となることが伺えますね。

私が飼育していたヒラメも1年で25cm前後、2年目で30cmを超えたので水槽での飼育環境でも同様と考えて良いです。

ヒラメは飼育できる?難易度は?

ヒラメを家で飼育できるのか。

私の経験上、ヒラメの飼育は家で出来ますが長期飼育の難易度は設備面で厳しいです。

とはいえ、1~2年単位の飼育であれば可能なので悲観的にならなくてもOKです。

病気に強く、餌付けもしやすいので難易度自体はかなり低いので、飼育を挑戦しやすい魚種です。

病気に強くて飼育しやすい

ヒラメは病気に強く飼育しやすい魚です。

養殖されている魚の多くは病気に強く成長しやすいのが特徴なので、ヒラメも例外ではありません。

きちんと餌を与えて水替えを定期的にしてあげれば、病気になることはほとんどないでしょう。

淡水ヒラメ(海外産)と海水ヒラメ(国内産)と2種類のヒラメがペット用で販売されていますが、どちらも病気に強いので好きな方を飼育しましょう。

餌の調達が簡単

ヒラメはフィッシュイーターなので、餌の確保が大変なのでは?

そう思っている方には朗報で、餌は簡単に確保することができます。

飼育下において、ヒラメに与える餌はサイズによって変わります。

10cm以下で小さい場合、シラスやホワイトシュリンプ
10cm以上の場合、冷凍エビや魚の切り身、ワカサギなどが適しています。

このように、餌は活き餌でなくても問題ないので、餌代や餌の確保で困ることはありません。

短期飼育なら十分可能

ヒラメの成長速度は早く、一般家庭であれば2,3年程度の飼育が限界と言えます。

一方、ヒラメは病気に強く飼育しやすい部類であり、1~2年程度ならそこまで大きくないので飼育可能です。

飼育の注意点として、

ヒラメは捕食の際に身体をバネのようにして跳ねるため、大きくなりすぎると水槽を飛び出す危険性が増します。

しっかりガラス蓋をして、余裕のある水槽で飼育してあげましょう。

ヒラメの入手方法

ヒラメを飼育しようと思った時、最大の障壁は入手ルートです。

ペットショップやホームセンターではほぼ確実に売っていません。

淡水ヒラメや淡水カレイは稀に売っているのですが・・・

海水のヒラメを入手するには以下の2ルートが挙げられます。

・春先の砂浜で網を使って採集
・ショップ通販で購入

砂浜で採集する

まず一つ目の入手方法が、砂浜での採集になります。

ヒラメの稚魚は浅瀬で餌を探しているので、春くらいに砂浜へ行くと網で掬うことが出来ます。

注意点として、同じ場所にカレイの稚魚も多くいるので間違えないようにしましょう。

数cmの稚魚相手なので、網目は細かい方がストレスなく捕まえられますよ。

ショップ通販で購入

現地採集なんて面倒!

そんなあなたは、ショップ通販を利用しましょう。

海水魚販売で有名なチャームは、近海魚も取り扱っているので時期によってはヒラメも売っています。

小鯛やキビレ、イワシ、アナゴなども扱っているので、以下の商品リンクからショップ検索してみてください。

(海水魚)ヤクシマイワシ(1匹)

飼育に必要な設備

ヒラメは1~2年で30cm程度まで成長しますが、一般的な水槽でも飼育可能な魚です。

日本近海に住んでいる魚なので低水温にも耐えられ、病気にも強く餌付けも容易。

これらの点から飼育難易度は決して高くありません。

とはいえ、海水魚なので金魚と同じように飼育は出来ないので、しっかり飼育に必要な設備を揃えましょう。

水槽(稚魚から飼育する場合)

まずは水槽。これがなければ話になりません。

チャームで販売しているような5cm程度の稚魚から飼育する場合は、30cm水槽からのスタートでOKです。

もし稚魚から飼育するなら、クリスタルキューブ型の30cm水槽を使いましょう。

この水槽は通常の30cm水槽と比べて水量が多く、病気の防止や水の汚れが緩和されます。

最初から大きな水槽に入れても、小さくてどこにいるのか分からなり鑑賞性が悪いので注意しましょう。

水槽(20cm以上の幼魚を飼育する場合)

さて、ヒラメが20cm程度の大きさであれば、60cm水槽で十分飼育可能です。

ヒラメのサイズが30cm以上になった場合は90cmまたは120cm水槽を用意してあげると、まだまだ飼育可能となります。

なお、水槽は床に直置きすると変形したり、振動が伝わりやすく魚へのストレスが大きいので水槽台を使ってあげましょう。

メタルラックを使ったことがありますが、水槽の重量で変形して水槽が割れる原因になるので止めておくことをオススメしておきます。

60cm水槽を導入する場合は↓の商品
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ろ過器(フィルター)

続いて必須なのがろ過器とろ材になります。

魚の糞尿によりアンモニア濃度が上昇するのを防止したり、それを分解するバクテリアの住居としてろ過器とろ材が必要となります。

平たく言うと、魚が住みやすい環境を整えてくれる設備になります。

いくつか種類がありますが、海水魚に対しては上部フィルターや外部フィルターが適しています。

ろ過能力は上部フィルター<外部フィルターですが、その分お値段も張ります。

ヒラメの場合であれば上部・外部フィルターのどちらでもOKです。

・フレーム付き(黒いフチ)水槽なら上部フィルター
ただし夏場はエアコン必須!・フレームレス水槽の場合は、外部フィルターが良い
水槽用クーラーに直結できるので、こちらがオススメ。

ろ材に関しては、表面積が多い物が好ましいので、サブストラットプロを使用していれば間違いないです。

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水槽用クーラー

海水魚を飼育する上で必要なのが水槽用クーラーになります。

夏場に丸一日エアコンをつけっぱなしに出来る人は設置しなくてもOKです。

必要な水槽用クーラーの種類ですが、チラー式一択です。

冷却効果は他の扇風機タイプやペルチェ式と比べて圧倒的に高いです。

特に、水槽のサイズが大きいとチラー式でないと水温が安定しません。

私も使用していますが、ゼンスイから発売されている水槽用クーラーが一番効率が良いです。

人工海水

さて、設備が整ったところで内装です。

魚が住むには水が必要で、海水魚には当然海水が必要になります。

海から汲むのも悪くないですが、沖合の海水でないと雑菌や透明度の観点から使えません。ボートで沖合に出れるなら別ですがそんな人はいないでしょう。

そこで簡単に手に入るのが人工海水です。

海水の元を水道水で溶かすだけの超お手軽品です。

私も海水魚飼育ではこれを使用しています。

底砂&隠れ家

水槽の見栄えが決まる内装です。

ヒラメの場合はサンゴ砂が適しています。

砂があることで身を隠せるので、ヒラメにとってストレスフリーな環境となります。

極力細かい砂の方が、ヒラメの身体を傷つけないので買う時には注意しましょう。

砂浜で掬った小さいヒラメの餌付けは結構難しいです。

例えば金魚に与えるような粒餌では餌とすら認識しません。

そういう野生の魚にぴったりの餌があります。それがこちら。

釣り餌で言うところのアミエビに非常に似ています。

漁港から採集したヒラメだけでなく、アジやメバルでも食いつきが良いのでオススメです。

ヒラメが10cm以上ある場合は、冷凍エビや魚の切り身を与えると良いです。

バイトシーンを見たいという方は、釣り餌で使われる銀平や金魚(小赤)を与えましょう。

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まとめ

今回はヒラメの成長速度や飼育方法に関して記事にしました。

防波堤で釣れる魚を飼育してみたいと考える方は多いと思います。

実際にバイトシーンを見るとめちゃくちゃ面白いです。

ヒラメの場合は、1年で20cm程度まで大きくなるので一般家庭では3年以内の飼育が限界という方が多いでしょう。

それでも年単位で飼育できるので、挑戦してみてはどうでしょう。

その他の海水魚飼育の記事もあるので、ホームの海水魚飼育から探してみて参考にしてください。

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