・リクシルとは?
・リクシルの業績や株価推移
・配当や自社株買いの推移
・株価が下落した理由
どうも、ヒカリblogへようこそ。
リクシルといえばお風呂やキッチンなどで知名度が高く、お世話になっている方も多いでしょう。
それもそのはず、国内シェアは第3位であり世界に誇る製品も数多く展開しています。
しかし、リクシルの株価はコロナ後の3300円がピークであり2023年には1600円前後まで下落しています。
リクシルの株価が下落した理由は何なのか。
それは、住宅着工数減少や原材料高騰などにより減益基調であるためです。
本記事では、リクシルの業績や配当、株価が下落した理由について解説していきます。
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リクシルとは
リクシルといえばトイレのような水回り環境から玄関ドアのような内装まで、幅広い住宅設備を取り扱っている企業です。
知名度も高く、家の中にリクシル製品がある方も多いかと思います。
しかし、投資をする前に会社の規模や事業内容について知っておきましょう。
会社の規模
リクシルの会社の規模について。
1949年と戦後に設立された企業であり、水回り業界では世界トップの企業です。
売上高は約1.4兆円であり、社員数は約5.6万人の大所帯となっています。
東証プライム市場に上場しており、名実ともに日本を代表する大企業です。
上場 | プライム市場 |
資本金 | 約685億円 |
設立日 | 1949年 |
売上高 | 約1.4兆円 |
社員数 | 56,106人 |
事業内容
続いては、リクシルの事業内容について。
主な事業は2つであり、水回り関係と内装関係です。
それぞれ具体的に解説していきましょう。
ウォーターテクノロジー事業
一つ目がウォーターテクノロジー事業です。
その名の通り、水回り製品を取り扱っています。
具体的に、浴室、洗面化粧台、衛生陶器、シャワートイレ、水栓金具、システムキッチンなどが挙げられます。
日本の高機能な水回り製品は人気であり、水回り業界で世界シェア1位を誇っています。
売上に占める割合は約59%であり、リクシルのメイン事業となります。
~ウォーターテクノロジー事業~ |
・浴室やトイレなどの水回り製品を展開 |
・水回り業界で世界シェア1位のトップ企業 |
・収益に対する割合は約59% |
ハウジングテクノロジー事業
2つ目がハウジングテクノロジー事業です。
その名の通り、家に関する製品を取り扱っています。
具体的に、窓や玄関ドア、エクステリア製品、インテリア建材などが挙げられます。
近年の電気代高騰により、断熱性能の高い窓や断熱材などが注目されました。
売上に占める割合は約41%となっています。
~ハウジングテクノロジー事業~ |
・玄関や窓などの内装製品を展開 |
・断熱効果が話題を呼びテレビでも注目 |
・収益に対する割合は約41% |
リクシル:業績について
リクシルの業績について。
知名度のあるリクシルですが、業績面では苦戦を強いられています。
コロカ禍からの業績を見ていきましょう。
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売上&営業利益の推移
リクシルの売上と営業利益の推移を以下の表にまとめました(引用:四季報)。
2022年は増収・増益で営業利益が約5%ありましたが、翌年からは減益となっています。
これは原材料や物流費の高騰、さらに住宅着工数の低迷などにより事業環境が厳しくなっているためです。
また、2023年10月31日に発表された第二四半期決算より、前年比87%の減益であることが判明しています(引用:リクシル決算)。
リクシルの売上&営業利益 | |||
年度 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 営業利益率 |
2021年 | 1,378,255 | 35,842 | 2.6% |
2022年 | 1,428,578 | 69,471 | 4.8% |
2023年 | 1,495,987 | 24,903 | 1.6% |
2024年(予) | 1,530,000 | 28,000 | 1.8% |
リクシル:株価の推移
リクシルの株価について。
コロナ禍は株価が2倍以上に成長していました。
しかし、2022年以降は下落の一途となっています。
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コロナ禍:2020~2021年は株価上昇
まずはコロナ禍から見ていきましょう。
リクシルの株価チャートを掲載しました(引用:googleファイナンス)。
株価は2020~2021年までうなぎ上りであり、1000→3340円と3倍以上の株価上昇を達成しました。
これはコロナによる衛生製品への注目によりタッチレス商品への需要増など新しい商機が期待されたためです(参考:日本経済新聞)。
当時はコロナ対策の衛生商品が非常に注目されたこともあり、リクシルの株も大きく跳ねる結果となりました。
~リクシルの株価:コロナ禍~ |
・2020~2021年にかけて株価は3倍へ成長 |
・コロナ対策で衛生製品への期待が高まる |
・世界的な株高でリクシル株も買われる流れ |
コロナ後:2022年以降は株価下落
続いては、コロナ後のリクシルの株価チャートを掲載しました(引用:googleファイナンス)。
ご覧の通り、株価は右肩下がりとなっています。
これは下方修正の発表や通期での減益見通し発表など、業績面でのネガティブ要素が株価を押し下げたためです(参考:日本経済新聞)。
また、ウクライナ戦争による供給網の目詰まりで在庫が膨張、海外の住宅着工数も低迷するなどで明るい材料が見えないことも大きい。
~リクシルの株価:コロナ後~ |
・株価は3000→1800円台まで下落 |
・下方修正や通期の減益見通しを発表 |
・原材料高や住宅着工数減、在庫膨張などマイナス材料 |
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リクシル:株主還元について
リクシルの株主還元について。
株主還元とは、配当金や自社株買い、株主優待などが挙げられます。
高配当銘柄として知られるリクシルですが、株主還元はどうなのか。
それぞれ解説していきましょう。
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配当金の推移
リクシルの配当金の推移を以下の表にまとめました(引用:IRBANK)。
2020年以降は毎年のように連続増配を実施しており、株主還元に積極的です。
とはいえ、配当性向は2023年は162%と異常に高く稼いだ利益以上の額を配当金として配っている形となります。
高配当ではありますが稼ぐ力を継続していかなければ減配の可能性もあるので、個人的に配当投資先としては保留ですね。
ちなみに、会社方針では配当性向:30%以上の維持を掲げています(引用:リクシル公式)。
年度 | 中間配当 | 期末配当 | 合計 |
2021 | 35 | 40 | 75 |
2022 | 40 | 45 | 85 |
2023 | 45 | 45 | 90 |
2024(予) | 45 | 45 | 90 |
自社株買いの推移
リクシルの自社株買いの推移を以下の表にまとめました(引用:IRBANK)。
自社株買いを実施したのは2015年と2022年の2回であり、これ以降は実施されていません。
2022年は業績が増益したこともあり株主還元に注力してくれた形ですね。
このことから、業績が回復すれば自社株買いが再度実施される可能性があると思われます。
年度 | 自社株買い実施額 |
2015年 | 約400億円 |
2022年 | 約100億円 |
株主優待は2019年に廃止
リクシルの株主優待について。
残念ながら株主優待は2019年に廃止されました(引用:リクシル公式)。
理由としては、株主への公平な還元をするためとされており、配当金と自社株買いに切り替えたものと思われます。
~リクシル:株主優待~ |
・2019年に廃止され、配当金や自社株買いなどの公平な還元措置へと移行。 |
リクシル:株価が下落した理由について
世界トップシェアの企業であり、高配当株としても知られるリクシル。
しかし、株価は2021年をピークにして下落が続いてます。
リクシルの株価が下落した理由は何か。
それは、原材料高や海外事業の苦戦などで大きく4つが挙げられます。
住宅着工数の減少が想定以上
まずは住宅着工数の減少による住宅設備の需要減です。
リクシルの製品はトイレやキッチン、玄関ドアなので、住宅着工数が減少すれば当然需要も減ります。
国内の住宅着工数に目を向けると、2022年12月の調査では3カ月連続の減少となっています(引用:国土交通省建築着工統計)。
さらに、中国では2020年以降から住宅市場は縮小しており、リクシルにとっても厳しい事業環境となっています。
~株価下落①:住宅着工数の減少~ |
・住宅着工数が低迷するとリクシル製品も売れない |
・国内の住宅着工数は3カ月連続の減少 |
・米中ともに住宅市場の縮小で厳しい環境 |
円安進行による原材料高
2つ目が円安による原材料高です。
皆さん知っての通り、米国金利の利上げによる日米金利差の影響で1ドル150円付近まで円安が進行しています。
これにより、原材料や部品、エネルギーコストが増大しリクシルの収益を圧迫しています。
これに対応するため、リクシルは価格改定により乗り切ろうとしていますが、中東情勢の変化もあり先が見通せない状況となっています(引用:新建ハウジング)。
~株価下落②:原材料高~ |
・1ドル150円付近まで円安が進行 |
・原材料高&部品、輸送費高騰で業績圧迫 |
・値上げするもシェア狭まり先行き不透明 |
海外事業の苦戦
3つが海外事業の苦戦です。
最初に書いた通り、リクシルの製品は住宅設備がメインなので住宅着工数の影響をモロに受けます。
そんな中、中国はゼロコロナ政策や不動産市況の悪化により需要減。
米国は金利利上げにより住宅需要の伸び悩みが懸念されています。
これらにより、リクシルの海外事業は逆風を受け、2023年第一四半期決算では海外事業の売上収益は6%減となっています(参考:新建ハウジング)。
~株価下落③:海外事業の苦戦~ |
・米中の住宅市況悪化によりリクシルに逆境 |
・2023年1Qは海外事業の収益:6%減 |
業績下方修正による減益幅拡大
最後は、上記3つを合わせた結果である業績の下方修正です。
2022年決算では2度の下方修正を発表しており株価下落の大きな要因となりました。
さらに、2023年決算においても上期決算で87%減益という非常に厳しい数字が出ています(引用:かぶたん)。
通期計画である110億円に対し、上期終了時点で進捗率は約4%ですが通期計画は据え置いています。
このまま急激な回復が見込めなければ、2023年度も下方修正を発表しかねない状況であり、株価は業績反映相場となりそうです。
~株価下落④:下方修正~ |
・2022年度は2度の下方修正で最終減益 |
・2023年上期も87%減益で着地 |
・上期時点、連結利益の進捗率が脅威の4% |
まとめ:リクシルは高配当銘柄
今回はリクシルの業績や株価推移、株主還元、株価が下落した理由などについて解説しました。
リクシルの業績は低迷が続いており、特にコロナ後は円安による厳しい状況が続いています。
株価も直近高値の3000円から1600円と45%も下落が進んでいます。
一方、配当利回りは5%前後あるため、そろそろ値頃感が出てくる水準となっています。
リクシルは過去に減配を実施したことがない安定配当企業ですが、流石に減益が続くとどうなるか。
個人的には配当銘柄として手が出そうになりますが、業績が回復するまでは保留が手堅いかと思われます。
とはいえ、世界情勢次第で株価は大きく変化するため投資は自己責任で行いましょう。
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