・サイバーエージェントの業績
・サイバーエージェントの株価推移
・株価が下落した理由
・株主還元について
どうも、ヒカリblogへようこそ。
サイバーエージェントという会社をご存じでしょうか。
ウマ娘で一躍有名となりAbemaTVなどを運営(出資)しています。
また、初任給を42万円にすることを発表し話題ともなりました。
一方で株価は急上昇したあと低迷しています。
サイバーエージェントの株価が下落した理由は何か。
それはウマ娘のブームが過ぎ、営業利益が最盛期の半分以下となったためです。
本記事では、サイバーエージェントの業績や株価、株主還元、株価が下落した理由などについて解説してきます。
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サイバーエージェントとは
サイバーエージェントという社名を聞いてもイメージしにくいかと思います。
ウマ娘やグランブルファンタジーといった有名タイトルを出しているCygamesが実は子会社となります。
ゲーム以外にもAbemaなど様々は事業を展開しているので、投資をする前に会社の規模や事業内容を知っておきましょう。
会社の規模
まずは会社の規模から。
サイバーエージェントは1998年に設立され、インターネット広告事業のパイオニアとして成長してきました。
売上高は約7100億円と大台の一歩手前であり、社員数は5000人を超えています。
東証プライム市場に上場しており、広告やメディア・ゲーム事業と幅広く展開する企業となっています。
上場 | プライム市場 |
資本金 | 約72億円 |
設立日 | 1998年 |
売上高 | 約7100億円 |
社員数 | 5,282人 |
事業内容
事業内容について。
サイバーエージェントは4つの事業から成り立っています。
ゲーム事業やメディア事業、インターネット広告事業、投資育成事業について紹介していきます。
ゲーム事業
1つ目がゲーム事業です。
ウマ娘やグランブルファンタジーといった誰もが知るスマホゲームを展開している事業となります。
50本近いゲームをリリースしており、ゲーム業界で知名度のあるCygamesが子会社となります。
売上に占める割合は約30%となっています。
~ゲーム事業~ |
・主にスマホゲームを展開 |
・Cygamesが子会社で事業を担う |
・売上の約30%を占める事業 |
メディア事業
2つ目がメディア事業。
もっとも有名なのはAbemaTVですが、その他にタップルというマッチングサービスも展開しています。
AbemaTVはサッカーワールドカップで知名度が一気に上昇し、タップルに関しては累計登録者数が1700万人にも上り業界第2位にランクインしています。
売上に占める割合は約15%となっています。
~メディア事業~ |
・AbemaTVやタップルなどを展開 |
・タップルは業界第2位の累計登録者数 |
・売上の約15%を占める事業 |
インターネット広告事業
3つ目がインターネット広告事業です。
実は、サイバーエージェントは国内トップクラスのインターネット広告代理店でもあります。
インターネット広告代理店ランキングでは第一位であり、サイバーエージェントの原動力となっています。
売上に占める割合は約50%となっています。
~インターネット広告事業~ |
・インターネット広告代理店で第1位 |
・売上の約50%を占めるメイン事業 |
投資育成事業
最後に投資育成事業。
その名の通り、他社への投資を行い利益を上げる事業となります。
ベンチャー企業への投資をメインに行っており、CMでも有名なタイミーのような新興企業が挙げられます。
売上に占める割合は約1%となっています。
~投資育成事業~ |
・スタートアップ支援の事業 |
・有名ベンチャー企業にも投資実績あり |
・売上の約1%を占める事業 |
サイバーエージェント:業績について
サイバーエージェントの業績について。
ウマ娘やワールドカップ放送などで話題となったサイバーエージェント。
業績の方はどうだったのかを解説していきます。
売上&営業利益の推移
サイバーエージェントの売上と営業利益の推移を以下の表にまとめました(引用:四季報)。
2020年までは営業利益が300億円台でしたが、2021年には3倍の1000億円まで増加しています。
これはウマ娘が大ヒットしたことが影響しており、上方修正を2回・前年比3.2倍という強烈なインパクトを残しました(参考:ExchangeWire)。
その後はウマ娘ブームの反動で営業利益は落ちつつありますが、売上高は順調に伸びていることから成長性は十分かと思われます。
サイバーエージェントの売上&営業利益 | |||
年度 | 売上(百万円) | 営業利益(百万円) | 営業利益率 |
2020年 | 478,566 | 33,880 | 7.1% |
2021年 | 666,460 | 104,381 | 15.7% |
2022年 | 710,575 | 69,114 | 9.7% |
2023年(予) | 720,000 | 45,000 | 6.2% |
サイバーエージェント:株価の推移
サイバーエージェントの株価について。
ウマ娘が大ヒットしワールドカップの放送でも注目を上げていますが、株価はどうなのか。
コロナ前~コロナ後にかけて解説していきます。
株式投資が不安な方や中々勝てない方は、損をしない投資方法を解説しているので参考にどうぞ。
コロナ前~コロナ禍:ウマ娘効果で株価上昇
サイバーエージェントの過去10年分の株価チャートを掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
ご覧の通り、株価はコロナ禍に一気に上昇しており2倍以上の株価へと成長しました。
理由は、ウマ娘の大ヒットによる業績倍増となります。
テレビでも取り上げられるほどのフィーバーであり、課金による収益増が期待され株価に反映されました。
~サイバーエージェント株価:コロナ禍~ |
・株価はコロナ禍の2倍以上に成長 |
・ウマ娘フィーバーで営業利益3倍 |
・ゲーム事業以外も順調で高評価 |
コロナ後:ウマ娘の反動で下落
サイバーエージェントのコロナ後の株価は掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
ご覧の通り、株価は下落基調であり2023年には株価900円となっています。
これはコロナ禍当初の株価と同水準であり、ウマ娘フィーバーの反動が大きく響いています。
というのも、ウマ娘の知名度は非常に高いですが社会化現象自体は短期間でした。
2023年9月に発表された決算では、純利益が75%減となることを発表しておりウマ娘の失速が著しいことが浮き彫りとなっています(引用:日経新聞)。
~サイバーエージェント株価:コロナ後~ |
・株価はコロナ禍と同水準まで下落 |
・ウマ娘失速で2023年の通期予想を下方修正 |
・ゲーム事業の落ち込みが激しく株価低迷 |
株だけに頼らずポートフェリオを幅広く
株は勢いに乗れば一攫千金ですが、株価が落ちるのも非常に速いです。
私は株以外に積み立て投資をしていますが、画像の通り14%以上の利益を得ることが出来ています。
このように資産運用をする場合は株だけではなく、投資信託を始めとした分散投資が重要となります。
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サイバーエージェント:株主還元について
サイバーエージェントの株主還元について。
一般的に、株主還元とは配当金や自社株買い・株主還元・会社分割などが挙げられます。
サイバーエージェントの場合、配当金と自社株買い、株主還元を実施しています。
配当金の推移
サイバーエージェントの配当の推移を以下の表にまとめました(引用:IRBANK)。
配当は期末一括であり、中間配当はありません。
推移自体は非常に順調であり、2018年以降は連続増配を実施し配当利回りは1.5%前後まで増加しています。
ウマ娘の好調はもちろん、Abemaの赤字縮小によるメディア事業の収益改善により純利益が確保できている形ですね(参考:yahooファイナンス)。
現状は配当銘柄としての魅力は低いですが、成長性を鑑みてかなりの長期目線なら配当銘柄として仕込むのもアリかと思います。
年度 | 中間配当 | 期末配当 | 合計 |
2019 | 0 | 8 | 8 |
2020 | 0 | 8.5 | 8.5 |
2021 | 0 | 11 | 11 |
2022 | 0 | 14 | 14 |
2023(予) | 0 | 15 | 15 |
自社株買いの推移
サイバーエージェントの自社株買いの推移を以下の表にまとめました(引用:サイバーエージェントHP)。
自社株買い自体は不定期に実施されていますが、最後に実施されたのが2013年です。
コロナ後も2023年時点では自社株買いは予定されていません。
とはいえ、自社株買いの規模はどんどん大きくなっているため今後に期待しましょう。
年度 | 自社株買い実施額 |
2002年 | 約15億円 |
2007年 | 約9.9億円 |
2011年 | 約19.9億円 |
2013年 | 約49.9億円 |
株主優待の内容
サイバーエージェントの株主優待について。
保有数に応じて、ABEMAプレミアムの利用料無料クーポンが送られます(引用:公式HP)。
プレミアム限定のコンテンツをお得に観たいという方には嬉しい内容となっています。
保有数などは以下の表を参考にしてください。
保有数 | 有効期間 |
100株以上 | 「ABEMAプレミアム」利用料3ケ月無料クーポン |
500株以上 | 「ABEMAプレミアム」利用料12ケ月無料クーポン |
サイバーエージェント:株価が下落した理由
コロナ禍で株価が2倍以上にもなったサイバーエージェント。
しかし、その後は厳しい株価環境が続いています。
サイバーエージェントの株価が下落した理由は何か。
それは、ウマ娘フィーバーの反動とAbemaの赤字による業績低迷です。
ウマ娘のブーム終焉で業績低迷
まず一つ目が、ウマ娘のブーム終了です。
2021年に配信されたウマ娘は社会現象にもなり、スマホゲーで有名なモンストを超える売上を叩き出した大ヒットタイトルです。
これによりサイバーエージェントの営業利益は3倍にも膨れ上がりましたが、ブームとは終わるもの。
会社方針としては息の長いコンテンツを目指していましたが、結果としては一時的なフィーバーに落ち着いてしまった形。
その結果、業績への反動が大きくピークの2021年決算から3期連続の減益が続いています。
2023年8月に発表された第3四半期決算でもウマ娘の売上が想定以上に減少し、下方修正を発表しています(参考:サイバーエージェント決算)。
~株価:下落の理由①~ |
・ウマ娘フィーバーの終焉 |
・2021年から3期連続の減益 |
・2023年8月にウマ娘失速で下方修正発表 |
AbemaTVが7期連続赤字
2つ目の理由が、Abemaの赤字です。
Abemaを要するメディア事業は7期連続の赤字であり成長中の事業となります(参考:東洋経済オンライン)。
2018年からは3年連続で年間200億円の赤字を計上しており収益面で圧迫していました。
また、2023年第1四半期ではワールドカップの放映権獲得の影響でメディア事業は93億円の営業赤字を計上しています。
ゲーム事業で稼いだお金をメディア事業に投資して成長を目指していますが、業績面ではまだ寄与しておらず株価下落の要因となっています。
~株価:下落の理由②~ |
・メディア事業は7期連続赤字を計上 |
・ワールドカップ放映権で93億円の営業赤字 |
・Abemaは利益確保の柱としてはまだ早い |
サイバーエージェント:将来性
サイバーエージェントの将来性について。
ウマ娘の反動で冴えない株価ですが、将来性はどうなのか。
ゲーム事業とメディア事業について解説していきます。
ゲーム事業:ヒットタイトルの創出
まずはゲーム事業から。
ウマ娘のような超ヒットタイトルが生まれる可能性は極めて低いことは誰もが分かるかと思います。
その中で、サイバーエーエジェントは「FINAL FANTASY VII EVER CRISIS」や「呪術廻戦 ファントムパレード」の配信に力を入れています(参考:サイバーエージェント)。
特にFFはビッグタイトルと言えるブランドであり、ユーザーへの認知度が新規IPと比べると圧倒的に有利です。
このようにウマ娘やグラブル等の後継と成り得るゲーム開発を実施しており、これらがセルラン上位を達成できれば業績・株価共にプラスと言えるでしょう。
~サイバーエージェント:将来性①~ |
・ビッグタイトルの創出に成功するかどうか |
・FFや呪術廻戦のゲーム配信予定 |
・ウマ娘やグラブルのような収益の柱を開発中 |
メディア事業:AbemaTVの黒字化
続いては、AbemaTVの黒字化です。
メディア事業は2023年時点でワールドカップの放映権獲得などで赤字を継続しています。
しかし、過去に200億円規模の赤字が2023年4-6月には15億円の赤字にまで圧縮されています(参考:決算書)。
Abemaの投資は最終状況に入っており、四半期ベースでの黒字化もあり得るところまで収益化が進んでいます。
社長発表では、Abemaを中長期での成長に向けて「しっかりとマネタイズしながら、成立させていくフェーズに入った」とのこと(引用:東洋経済オンライン)。
今後、収益の柱として成長すればゲーム事業のような業績の浮き沈みが排除され、株価も好反応が期待されます。
~サイバーエージェント:将来性②~ |
・Abemaの黒字化が目先の目標 |
・2023年時点:赤字額200→15億円まで圧縮 |
・Abemaは中長期での成長路線へと突入 |
まとめ
本記事では、サイバーエージェントの業績や株価、株主還元、株価が下落する理由などについて解説しました。
ウマ娘の失速による減益で株価は下落するも、Abemaの赤字が圧縮されたことで企業の地力としては上がっています。
今後はゲーム事業も有名タイトルが予定されており、Abemaの黒字化も進むと思われるので期待できそうです。
連続増配を実施していますが、配当利回りは1.5%と平均的なので配当銘柄としては平均ランク。
投資をするなら株価上昇を狙った売買がメインとなるでしょう。
とはいえ、ゲーム事業の浮き沈みはタイトル次第でありAbemaも現状赤字なので投資は自己責任で行いましょう。
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