・エムスリーの業績
・2020年以降の株価推移
・配当金と配当利回り
・株価が下落した理由
・エムスリーの将来性
エムスリーは2020年に株価10000円を突破しましたが、2024年時点で株価は2000円まで下落しています。
おおよそ80%も株価が下落した理由は何なのか。
・株価急騰による反動
・コロナ後の株価調整が追い打ち
・成長鈍化の懸念
株取引ならauカブコム証券!! |
口座開設はこちら! |
・信用格付は主要ネット証券No.1
・100万円以下の株式取引手数料は無料 ・25歳以下の株式取引手数料は無料 ・積立買付手数料が0円 ・1株単位の少額投資が可能 ・新NISAに対応でお得に投資できる ・auじぶん銀行の円普通預金金利が200倍でお得 |
エムスリーとは
エムスリーとは、ソニーが出資する医療ポータルサイト等を運営する企業です。
国内の医師の内、9割が登録しているという強みが特徴です。
一般的には知られていない企業なので、会社について知っておきましょう。
会社の規模
まずはエムスリーの会社の規模について。
エムスリーは2000年に設立された新興企業ですが、売上高は約2300億円にものぼります。
東証プライム市場に上場しており、日経平均に採用されている一流企業です。
社員数は1万人を超えており、ベンチャーながら大きな会社となっています。
上場 | プライム市場 |
資本金 | 約291億円 |
設立日 | 2000年 |
売上高 | 約2300億円 |
社員数 | 10,533人 |
事業内容
エムスリーの事業内容について、各セグメント事に紹介していきます。
メディカルプラットフォーム
一つ目が、メディカルプラットフォーム。
このセグメントでは、医師向けポータルサイトの運営を中心にしています。
国内の医療従事者向けでは9割のシェアを有しており、ほぼ独占しています。
売上に占める割合は約42%となっています。
~メディカルプラットフォーム~ |
・医師向けのポータルサイトを運営 |
・国内で9割のシェアと独占状態 |
・売上に占める割合は約42% |
エビデンスソリューション
二つ目がエビデンスソリューション。
このセグメントでは、治験の管理や運営を展開しています。
具体的には、治験の施設や適切な患者を発見するための支援サービスや臨床研究サービスなどが挙げられます。
売上に占める割合は約11%となっています。
~エビデンスソリューション~ |
・治験の管理や運営を展開 |
・コロナワクチン開発や治験で貢献 |
・売上に占める割合は約11% |
キャリアソリューション
三つ目がキャリアソリューション。
このセグメントでは、医師や薬剤師を対象とした求人支援サービスを展開しています。
売上に占める割合は約7%となっています。
~キャリアソリューション~ |
・医師や薬剤師向けの求人支援サービス展開 |
・コロナ禍で引き合い多数 |
・売上に占める割合は約7% |
サイトソリューション
四つ目がサイトソリューション。
このセグメントは、医師向けの開業支援や運営に関するコンサルティングなどを展開しています。
売上に占める割合は約17%となっています。
~サイトソリューション~ |
・医師向けの開業支援や運営コンサルを展開 |
・売上に占める割合は約17% |
エマージング事業群
五つ目がエマージング事業群。
このセグメントでは、新薬や新治験・AI開発などの最先端技術を医療者に提供しています。
売上に占める割合は約2%となっています。
~エマージング事業群~ |
・新薬や新治験などの最先端技術を提供 |
・売上に占める割合は約2% |
海外事業
六つ目が海外事業。
このセグメントでは、米国や欧州・アジア圏にて医療従事者向けのサイトを展開しています。
売上に占める割合は約25%となっています。
~海外事業~ |
・海外向けに医療従事者用のサイトを展開 |
・売上に占める割合は約25% |
エムスリー:業績について
エムスリーの業績について。
医療費削減の追い風やコロナ禍のオンライン診療参入など、大きな波に乗ることで順調に成長しています。
売上と純利益について見てきましょう(参考:四季報)。
決算書の読み方が分かれば銘柄選びで間違えにくいのですが、読み方がよく分からない方はこちらの書籍がオススメです。
売上の推移
エムスリーの売上推移をグラフにしました。
ご覧の通り、売上は右肩上がりで順調に成長していることが分かります。
これは主力であるメディカルプラットフォームの成長や海外事業の拡大が理由となります。
国内医師の90%以上を会員としたこと、コロナ禍による医療DXの推進がエムスリーの成長を促しました。
純利益の推移
エムスリーの純利益の推移をグラフにしました。
ご覧の通り、2022年まで純利益は伸び続けましたが2023~2024年は横ばいとなっています。
・2022年:中国子会社の上場で一時的に純利益増
・2023年:上記の反動とコロナワクチン治験の需要減で減益
・2024年:製薬支援が伸びて増益予定
エムスリー:株価の推移
エムスリーの株価について。
コロナ禍で急騰したエムスリーですが、その後は厳しい状況が続いています。
株式投資が不安な方や中々勝てない方は、損をしない投資方法を解説しているので参考にどうぞ。
コロナ禍:株価は約4倍に上昇
コロナ禍におけるエムスリーの株価チャートを掲載しました(引用:googleファイナンス)。
ご覧の通り、株価は2020年から2021年にかけて約4倍になっています。
理由は、コロナ禍による医療従事者向けのネットサイトの需要拡大やコロナワクチンの治験需要の増加が注目されたためです。
株価が急騰することで短期目線の多くの投資家が参入し、その結果株価が大きく変動していきました。
~エムスリー株価:コロナ禍~ |
・2020年に株価は4倍にまで急騰 |
・医師向けのサイトやコロナワクチンが貢献 |
・コロナ銘柄として注目を集める |
2024年:株価が80%も下落
2021年以降のエムスリーの株価チャートを掲載しました(引用:googleファイナンス)。
ご覧の通り、株価は右肩下がりで2024年までに株価が約80%下落しています。
コロナの落ち着きに伴い、オンラインや治験の需要が減り決算が想定を下回ることで株価は急落しました。
株価が急騰した分、高値掴みした人も多いため株価が中々上がりにくい状況にあります。
~エムスリー株価:2022年以降~ |
・2021~2024年で株価は80%下落 |
・コロナ禍が落ち着き決算が想定以下 |
・高値ホルダーが多く株価が上がりにくい |
株だけに頼らずポートフェリオを幅広く
株は勢いに乗れば一攫千金ですが、株価が落ちるのも非常に速いです。
私は株以外に積み立て投資をしていますが、画像の通り20%以上の利益を得ることが出来ています。
このように資産運用をする場合は株だけではなく、投資信託を始めとした分散投資が重要となります。
フォリオロボプロ
ロボアドバイザーでオススメなのがROBO PRO(ロボプロ)です。
ロボアドなのでリバランスは自動でやってくれますし、株のように個別銘柄の知識も必要ありません(テーマ株はFORIOが厳選)。
また、スマホだけで投資が出来、確定申告の心配がないのもプラスポイント。
リリースされてから3年間でリターンが約1.4倍と好調であり、運用実績は折り紙付きです。
資産運用を始めたい方や長期積み立て投資を始めたい方におすすめです。
ROBO PRO(ロボプロ)で資産運用 |
積み立て開始はこちら! |
【画像付き】ロボプロ登録の仕方 |
エムスリー:株主還元について
エムスリーの株主還元について。
株主還元は、配当金や自社株買い、株主優待などが挙げられます。
エムスリーの場合、配当金のみを実施しています。
配当銘柄狙いで投資をしたい方は、こちらの書籍で投資術について詳しく書かれていますので参考にどうぞ。
配当金の推移
エムスリーの配当金の推移をグラフにしました。
ご覧の通り、連続増配が実施されており配当金は右肩上がりです。
連続増配は2013~2023年の10年間で毎年実施されており、今後も増配が期待されます。
配当利回りの推移
エムスリーの配当利回りをグラフにまとめました。
ご覧の通り、配当利回りは1%以下となっています。
13年連続増配を実施していますが、株価が上昇しているため配当利回りは低くなっています。
配当銘柄としての魅力は小さく、増配期待で長期保有向けの銘柄となります。
エムスリー:株価が下落した理由
エムスリーの株価は2021~2023年にかけて80%下落しています。
なぜ下落したのか。
①株価急騰による反動
②コロナ後の株価調整が追い打ち
③成長鈍化の懸念
①株価急騰による反動
1つ目の株価下落の理由として、株価急騰による反動が挙げられます。
エムスリーの株価は2020年に株価が約4倍に急騰しました。
株価急騰により高値掴みした投資家も多く、反動で株価が大きく下落しました。
また、大量の売り圧が発生することで株価も上がりにくく、株価の下落が長期化した要因でもあります。
~エムスリー株価:下落理由①~ |
・株価が4倍にまで急騰した反動 |
・高値ホルダーによる売り圧多数 |
②コロナ後の株価調整が追い打ち
2つ目の株価下落の理由として、相場による株価調整が挙げられます。
日本株は全体的に2020年に高騰し、2021年以降は調整と上昇の相場となりました。
エムスリーの場合、株価が4倍近く急騰した後の調整と相場全体の調整が重なったため、株価の下落に追い打ちをかけました。
単体の調整局面なら保有する人も、相場全体が崩れたら損切覚悟で資金回収のために売ってしまう人が多くなります。
相場自体の不運も重なり、株価が大きく下落する形となりました。
~エムスリー株価:下落理由②~ |
・株価調整と日経平均の調整が重なる |
・ホルダーが資金回収のため株売却 |
・結果的に株価は調整以上の急落 |
③成長鈍化の懸念
3つ目の株価下落の理由として、成長鈍化の懸念が挙げられます。
エムスリーの純利益は2022年がピークで翌年は減益となっています。
これが成長鈍化と懸念され、期待先行で買われていたエムスリーの株価が暴落する原因となりました。
しかし、実際は中国市場への子会社上場で一時的な利益が積まれただけなので、成長性自体は変わっていないのがポイントです。
~エムスリー株価:下落理由③~ |
・純利益の減益が成長鈍化と市場判断 |
・失望売りで株価急落 |
・2022年は一時利益計上で実際は成長性維持 |
エムスリー:将来性
エムスリーの将来性について。
株価は大きく下落しましたが将来性は十分あるかと思われます。
・M&Aで継続的な成長
・巨大プラットフォームの保有
M&Aで成長:ベネフィット・ワン買収
エムスリーの中期経営計画の一部を掲載しました(引用:エムスリー24年3月第2四半期決算)。
この資料によると、2010年時点の事業の成長率が10%に対し、2015年以降の新規事業による成長率が20%とされています。
具体的に、コロナ禍は既存サービスであるMR君の利用拡大により成長しましたが、コロナが落ち着くにつれて勢いは落ちました。
しかし、M&Aによる新規事業を展開することでMR君の落ち込みをカバーしtotalの成長率を維持するということです。
2023年にエムスリーは福利厚生代行のベネフィット・ワンの買収を発表しており、2024年1月時点で公開買い付けを実施しています。
~エムスリー:将来性①~ |
・2023年に過去最大規模のM&Aを発表 |
・ベネフィット・ワン買収なら一般消費領域へ |
・エムスリーの成長性は新規事業が鍵 |
独占状態:プラットフォームの保有
エムスリーは国内最大級の医療従事者向けのサイト:m3.comを運営しています。
プラットフォームを保有していること自体が強みであり、大きな競争相手がいないためエムスリーの独壇場と言えます。
コロナを境に医療のオンライン化は間違いなく進むため、必然的にエムスリーに仕事が舞い込みます。
さらに、医療費削減にはDX化も進むため、製薬や治験支援、病院コンサルティングなどの需要も見込まれます。
GAFAのように、独占的なプラットフォームを有するエムスリーはかなり将来性があると言えるでしょう。
~エムスリー:将来性②~ |
・国内最大級の医療従事者向けサイトを保有 |
・競争相手が少なく、ほぼ独占状態 |
・医療DXなど需要は高く長期に渡る |
エムスリーの買い時はいつ?
エムスリーの買い時はいつなのか。
投資をする際に重要なのは高値掴みをしないことです。
エムスリーの場合、ベネフィット・ワンの買収が鍵を握ります。
ベネフィット・ワンの買収が確定した時
エムスリーの株を買うタイミングは、ベネフィット・ワンの買収成否が鍵となります。
2024年1月時点で、ベネフィット・ワンの買収にはエムスリーと第一生命が競っています。
買い付け価格はエムスリーが1600円に対し第一生命は2123円と高く、エムスリーが買収出来るかどうかは不透明です。
エムスリーの成長性はM&Aに掛かっているため、結果次第で大きく上下することが予想されます。
よって、エムスリーの買い時は結果が出た後でも良いでしょう。
~エムスリー:買い時~ |
・買い時はベネフィット・ワンの買収の結果次第 |
・買収失敗なら成長性の見込みにブレーキ |
・株価は激しく動くと予想されるため様子見すべき |
まとめ
本記事では、エムスリーの業績や株価推移、株価が下落した理由などについて解説しました。
エムスリーは国内最大級の医療重視者向けのプラットフォームを運営しており、業績も成長し続けています。
株価は2020年に4倍にまで急騰しましたが、その後は株価が80%も下落しました。
株価調整の局面に成長性の鈍化が懸念され株価は一気に下落した一方、業績は成長し続けています。
業績は新事業の成長性が鍵を握っているため、投資は自己責任で行いましょう。
勝ちやすい割安銘柄を探す方法や投資術を磨きたい方は、こちらの書籍が分かりやすいです。
エムスリー:株を買うならauカブコム証券
エムスリーの株を買いたい、または株式投資を始めたい人にオススメなのがauカブコム証券です。
スマホ3大キャリアのauが運営する証券会社なので安心感があり、主要なネット証券でNo.1の信用格付けを誇ります。
また、手数料が無料であり、株式投資をするならほぼ一択と言って差し支えありません。
手数料が無料
auカブコム証券が他の証券会社より優れているのは、すべての株取引が可能な点だけではありません。
手数料が非常に安いのが強みです。
25歳以下であれば全て無料、26歳以上でも1日の取引額が100万円以下なら手数料が無料となります。
取引額 | 手数料 | |
26歳以上の人 | 25歳以下の人 | |
100万円まで | 無料 | 無料 |
200万円まで | 2200円(税込み) |
株取引ならauカブコム証券!! |
口座開設はこちら! |
・信用格付は主要ネット証券No.1
・100万円以下の株式取引手数料は無料 ・25歳以下の株式取引手数料は無料 ・積立買付手数料が0円 ・1株単位の少額投資が可能 ・新NISAに対応でお得に投資できる ・auじぶん銀行の円普通預金金利が200倍でお得 |
おすすめのロボアドバイザー
続いて、おすすめのロボアドバイザーを紹介します。
ロボアドは数多くの企業が展開していますが、おすすめはフォリオのロボプロです。
AIによる相場先読み技術により、通常のロボアドよりも高い運用実績があるためです。
フォリオロボプロ
ロボアドバイザーでオススメなのがROBO PRO(ロボプロ)です。
ロボアドなのでリバランスは自動でやってくれますし、株のように個別銘柄の知識も必要ありません(テーマ株はFORIOが厳選)。
また、スマホだけで投資が出来、確定申告の心配がないのもプラスポイント。
リリースされてから3年間でリターンが約1.4倍と好調であり、運用実績は折り紙付きです。
資産運用を始めたい方や長期積み立て投資を始めたい方におすすめです。
ROBO PRO(ロボプロ)で資産運用 |
積み立て開始はこちら! |
【画像付き】ロボプロ登録の仕方 |
関連する記事は以下となります。
三菱UFJや日立製作所のような有名株はもちろん高配当株も参考にどうぞ。
これ以外の投資関連の記事はこちらでまとめています。