どうも、ヒカリblogへようこそ。
最近話題となっている、自民と公明の議員が銀座クラブに行っていた件。
緊急事態宣言で大抵の人は我慢している中、なぜ行ったのか。そんな疑問を持ちはしませんか?
そして、公明党議員は議員辞職したのに自民党議員は議員辞職していないのは何故なのか。自民党の対応が甘い?
などなど、ツッコミどころ満載です。ワイドショーの好きそうな情報がたっぷりです笑。
しかし、ワイドショーは面白おかしく報道し、根拠のない憶測で進行することがほとんどです。コメンテーターが専門家でなくお笑い芸人である時点で察してほしい。
そこで、冷静になぜ今回のような対応となったのかをしっかりと記事にしていきます。
銀座クラブに行っていた議員は誰か
さて、まずは誰が銀座クラブを訪問していたかです。
政党としては、自民党と公明党になります。
自民党からは、松本純議員(元国対委員長代理)、大塚高司議員(元国対副委員長)、田野瀬太道議員(文部科学副大臣)の3名になります。
公明党からは、遠山晴彦議員の1名になります。
なお、自民党の3議員はそれぞれ国体委員長代理・国対副委員長・文部科学副大臣のポジションだったのですが騒動発覚後に役職を辞任し、自民党から離党しています。
銀座クラブ訪問の何が問題だった?
今回騒動になったのは何が問題だったのでしょう。
複数理由はありますが、一番大きいのは緊急事態宣言中に訪問したことでしょう。この後に色々とボロが出て批判が炎上に進化していきます。
その問題点を時系列で挙げていきましょう。
①緊急事態宣言中に銀座クラブに行っていたのがバレる。
②松本議員「俺1人で訪問した」←実は3人でした、嘘がバレる。
※公明議員に関しては、知人と訪問していたのがバレた。
③銀座クラブの支払いが政党資金(税金)が使用されていた。
④③の理由は、銀座クラブの陳情を聞くためと釈明。そんな訳あるかと総ツッコミ。
⑤公明議員は責任を感じ、議員辞職。一方で自民3議員は辞職せず離党のみ。
⑥自民党の対応が公明党より甘いと騒がれる。
⑦菅首相が陳謝するも12月の自身の会食を掘り起こされ批判される。←new!
書きながら思いましたが、流石にこれは政党議員であっても擁護が難しいレベル。だからこそ公明党と比較されて自民党が批判されているわけですね。
公明議員はなぜ辞職したのか?
真っ先に議員辞職を発表した公明議員。
なぜ離党ではなく辞職なのでしょう。
理由は2つあると言われています。
第一に、国民からの批判が巻き起こること。
公明党は消費税を10%に上げる際に食品などの日用品には8%のまま据え置くことを提案したり、10万円給付を提案したりと国民に寄り添った政策を主とします。
その公明党にとって、今回の銀座クラブに訪問した議員は党のイメージダウンに他なりません。
第二に、創価学会員から批判を受けること。
公明党は創価学会が基盤とされている政党です。政教分離はどうなってんねんというツッコミはやめときましょう笑。
その創価学会は選挙で公明党を支えています。中でも女性会員が普段からの近所付き合いや自宅訪問で投票を呼び掛けたり等の活躍がかなり大きい。
つまり、この層から批判され選挙活動に影響が出ることを嫌ったのです。
いやいや、党の意向は分かるけど何で所属議員が自ら辞職するの?知らん顔して離党すりゃええやん、と思いませんか?
調べてみると、今回騒動になっている公明党議員は将来党首になるとも言われていた程の人材。
となれば、党への責任感が強く迷惑をかけたくない等が材料となって辞職に至ったと予測されます。ちなみに政党が特定の議員に辞職を強制することはできません。
その理由は次の項で説明します。
自民議員は何故離党で収まったのか?
さあさあさあ、本命だ。なんで公明議員は辞職したのに自民議員は離党で済ませてんだ。ふざけんな!甘いんだよ!という声。
ヒートアップする気持ちは分かりますが冷静になりましょう。
政権へのダメージとなることが確定しているのに議員辞職させずに離党させたのは何故かと考えましょう。
温情?怠慢?
違います。公明党の項でも言及しましたが、政党が特定議員を議員辞職させることは出来ません。
政党は議員辞職を強制できない
政党が議員辞職を強制することはできないと書きましたが、どういうことでしょうか。
なぜ出来ないか。
それは、国会議員は国民に選ばれて当選した人であるためです。赤マーカーした通り、国民に選ばれているため、一政党がホイホイと辞職させる=国民の意思に反することになります。
例えば、国民が改革を望み、改革することを掲げて当選した人を、改革される政党が嫌がって強制的に辞職させる。そんなことで民主主義が成立すると思いますか?
答えはNoです。これがまかり通れば選挙の意味を成さないためです。
それだけ国民に選ばれた国会議員の地位は確立されていると言えるでしょう。
逆に言えば、何か不祥事を起こしても「辞めさせたくても辞めさせられない」とも言えるわけです。ちなみに国会議員にリコールは適用されません。
離党に至った理由
政党が議員辞職をさせられない理由は上記で説明しました。
んじゃ、政党は所属議員に対して、不祥事を起こしたときに何もできないの?との疑問が生じます。
疑問に答えると、ちゃんと処分に関するルールがあります。
ここで、自民党の党記(政党のルール)を確認しましょう。不祥事での処分を重い順に載せています。
見て分かる通り、今回の自民議員は2番の離党勧告が言い渡され、離党に至っています。
除名と離党勧告に違いは以下。
つまり、今回離党した議員はほとぼりが冷めたら自民党に帰ってくる可能性があります。
ちょっと歯がゆいですね。
しかし、ルールはルールです。感情に左右されてルールが揺るがされるなら、法律や約束事の意味がなくなります。無法国家です。
なぜ除名処分でないか
除名処分は党記の中で最も重い処分です。
今回の自民3議員の問題点として、緊急事態宣言中に銀座クラブを訪問したことにあります。
過去に除名された例としては、公職選挙法違反や詐欺で逮捕された議員。最近では小池氏を都知事選で自民党の方針を無視して応援し続けた若狭氏が当たります。
その他、維新だと丸山議員が挙げられます。北方領土の戦争発言が理由です。
これらに比べると、クラブで会食した程度では除名処分は重すぎると判断されてもやむを得ないと思われます。
そもそも自民党を追い出されるだけで、次の選挙は絶望的ですからね。
これらの理由から今回は離党勧告が選ばれたものと思われます。
まとめ
今回は、話題の銀座クラブ訪問問題について記事にしてみました。
なぜ公明党と自民党とで処分が違ったのか、なぜ離党で済むのかを党記という根拠に基づいて説明しました。辞職に関しては本人の意向が強く反映されますが・・・
結論として、自民党議員が辞職せず離党で済んだのは自民党の処分が甘いのではなく、辞めさせられないのが事実です。
一応、国会から辞職勧告の決議を出せば当該議員への辞職圧力とはなります。が、強制力はないです。
その証拠に、元維新の丸山議員は辞職勧告を受けても現役で国会議員ですからね。
国民から選ばれた国会議員はそれだけ守られているということです。辞めさせたいなら、選挙で投票しないのが一番です。皆さん選挙に行きましょう。
では、今回はこの辺で!