防波堤にいる魚を飼ってみる!
どうも、最近は春先特有の強風で釣りにあまり行けていないヒカリです。
釣りには行けていませんが、防波堤や漁港には足を運んでいて情報収集を怠っていません。明石近辺では投げ釣りでキス・カレイ・アナゴが釣れているようです。
その他は探り釣りやサビキ釣り、メバリングしている人が多くいました。
サビキに関しては親子連れがやっていますがアジはまだ釣れず、小さいガシラを相手にしている感じです。
春先は漁港の船や防波堤のワカメ下に小魚が沢山います。
釣りをしているとそこまで意識しませんが、実際何の稚魚なのかは確認する機会がありませんでした。
この季節、よくベイトとして漁港にいるのは2cmくらいのボラの稚魚です。これはタモ網で掬ったことがあるので間違いありません。
バチの季節と重なればワーム・プラグの両方で釣れるわけですね。
そこで気になったのが防波堤や漁港の岸壁にいる小魚。今回はこの小魚何?って思ったのでメッシュの細かいタモ網で掬って、種類によっては飼育しようという趣旨です!
岸壁の小魚はメバル!!
早速タモ片手に漁港に行ってきました。漁港の水深は1.5ヒロ(2m)ほどの浅瀬です。岸壁や船の影にいた小魚の正体は写真のようにメバルでした。
サイズは2cmほどで今年生まれた個体のようです。掬えなかったですがこれよりも大きな個体も泳いでいるのも見え、いずれも泳いでいるのはメバルでした。
参考までに、メバルは12~2月にかけて産卵を行い数ミリの稚魚が数千匹海に放たれます。卵じゃなくて稚魚で生まれます。
この稚魚達は漁港や防波堤などのワカメを隠れ家として集団生活をしていきます。集団生活で生存確率を上げるのは色々な動物に共通するところですね。
こんな小さなメバルは何を食べているかというと、動物プランクトンやゴカイ類、甲殻類などだそうです。
基本的に肉食なのでサイズアップすると小魚も食べるわけです。
とはいえ、釣れたメバルの中からプランクトンやエビ以外見たことありません笑。
メバルの成長速度
飼育する上で大切な情報として成長速度があります。いくら小さくても数か月でデカくなると飼育が難しくなるためです。
「そんなの分からん」と思うので、一つの指標として養殖されている魚かどうかが挙げられます。というのも養殖は病気に強く大きくなりやすい魚がターゲットになります。
スーパーで売っている養殖の魚といえば、タイやヒラメは1年で30cm以上の大きさになります。これを一般的な自宅で飼育するとなると終生飼育は不可能と言えるでしょう。
さて、ではメバルの成長速度は
15cmになるのに3年
20cmになるのに5,6年
30cmになるのに10年とされています。
メバルやガシラなどの根魚は成長速度が遅いらしく飼育には適していると思います。
ガシラの成長速度と飼育についての記事はこちらです。
ところで、釣り場で15cm以下のメバルばかりが釣れることってありません?これって成長速度が遅いことが影響しています。
なので、15cm以下の小さいメバルを持って帰るのではなく、リリースすることで防波堤からメバルが消えるのを阻止できるのではと思います。
実際10年前と比べてメバルは減っていると感じています。
飼育設備
さて、メバルを飼育するのに必要な設備をざっくり説明していきます。
必要なもの
・60cm水槽
・人工海水
・ろ過機(エーハイム2213)
・UV殺菌灯
・底砂
・クーラー(ゼンスイ:ZC-100α、20℃設定)
基本的には水槽と海水、ろ過機があればOKです。殺菌灯は病気防止&藻防止用で配備しています。
クーラーに関しては近海魚は高温・温度変化に弱いので、あれば魚に優しいです。底砂はまぁ何でもいいです笑。
写真では「いそぎんちゃくん」に入っていますが、これはカクレクマノミ水槽に同居させているためです。同居理由としては餌付けしやすいからです。
他の魚が食べているとエサと認識してくれやすく、ワイルド品でも飼育難易度が格段に下がります。
メバルの飼育難易度はそれほど高くないと思います。エサさえ食べてくれるようになればクマノミと同じように飼育できます。
メバルと同じく身近な魚であるアジの成長速度と飼育方法はこちら!
まとめ
まとめとしまして、防波堤の岸壁にいる小魚はメバルでした。ただ、全てがメバルというわけではなく、圧倒的にメバルの率が高いということです。
メバルは成長速度が遅い魚なので、小さいサイズはリリースしてあげましょう。
メバルの飼育難易度としては、餌付けさえ出来れば簡単です。餌付けについての記事はこちら。15cmになるのに3年はかかるので60cm水槽で十分飼育可能です。
終生飼育ということを考えれば90cm水槽でも用意する必要がありますが、時間的余裕は十分あると思うので少しずつ準備してあげましょう。
では、今回はこの辺で。