・シャープの業績
・シャープの株価の推移
・シャープの株価が下がる理由
・シャープの配当について
・復配はいつ?
どうも、ヒカリblogへようこそ。
シャープといえば知らない人がいないほど有名な企業です。
経営悪化により今や台湾の鴻海傘下の一企業となっています。
そんなシャープの株価は低迷しているのが現状です。
シャープの株価はなぜ下がるのか。
それは、液晶不振による業績低迷が原因です。
本記事では、シャープの業績や株価、株主還元、株価がなぜ下がるのかについて解説していきます。
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シャープとは
シャープといえば、「目の付け所がシャープ」というフレーズで有名ですね。
家電や携帯電話が有名ですが、それ以外にも幅広く事業展開をしています。
投資をする前に、会社の規模や事業内容を知っておきましょう。
会社の規模
まずは会社の規模について。
シャープは1935年に設立され、売上高2.5兆円規模まで成長しました。
経営危機により、現在は鴻海の子会社となっています。
東証プライム市場に上場しており、社員数は国内だけで約1万8000人です。
上場 | プライム市場 |
資本金 | 50億円 |
設立日 | 1935年 |
売上高 | 2.5兆円 |
社員数(国内) | 18,294人 |
事業内容
シャープの事業内容について。
シャープといえば、家電や液晶テレビのイメージが強いですが、それ以外にも事業展開をしています。
全部で5つ事業あるため個別に紹介していきます。
スマートライフ事業
まずはスマートライフ事業。
この事業では、身近な白物家電や電池等を取り扱っています。
具体的に、冷蔵庫や電子レンジ、エアコン、プラズマクラスター、太陽電池などが挙げられます。
売上に占める割合は約18%となっています。
~スマートライフ事業~ |
・身近な白物家電や電池等を取り扱う事業 |
・冷蔵庫や電子レンジなどの家電、太陽電池など |
・売上に占める割合は約18% |
8Kエコシステム事業
続いて、8Kエコシステム事業。
この事業では、テレビなどのAV機器を取り扱っています。
具体的には、液晶テレビやブルーレイレコーダー、デジタル複合機などが挙げられます。
また、コロナ禍で話題になったシャープマスクも8Kエコシステム事業の一環となります。
売上に占める割合は約23%となっています。
~8Kエコシステム事業~ |
・AV機器をメインに取り扱う事業 |
・液晶テレビやデジタル複合機など |
・売上に占める割合は約23% |
ICT事業
3つ目がICT事業。
この事業では、スマートフォンやPCなどを取り扱っています。
具体的に、スマホやタブレット、PC、ルーター等が挙げられます。
売上に占める割合は約13%となっています。
~8Kエコシステム事業~ |
・スマホやPC等をメインに取り扱う事業 |
・スマホやタブレット、PCなど |
・売上に占める割合は約13% |
ディスプレイデバイス事業
4つ目がディスプレイ事業です。
この事業では、車載カメラやディスプレイモジュールなどを取り扱っています。
売上に占める割合は約34%となっています。
~ディスプレイデバイス事業~ |
・車載カメラやディスプレイ関係を取り扱う事業 |
・売上に占める割合は約34% |
エレクトロニックデバイス事業
最後がエレクトロニックデバイス事業。
この事業では、モジュールや半導体関連を取り扱っています。
具体的に、カメラやセンサモジュール、イメージセンサー、半導体レーザーなどが挙げられます。
売上に占める割合は約16%となっています。
~エレクトロニックデバイス事業~ |
・モジュールや半導体関連を取り扱う |
・カメラモジュールやイメージセンサなど |
・売上に占める割合は約16% |
シャープの業績について
シャープの業績について。
経営難で鴻海の子会社と化したシャープ。
コロナ禍やコロナ後における業績を解説していきます。
売上&営業利益の推移
シャープの売上と営業利益の推移を以下の表にまとめました(引用:四季報)。
コロナ禍においても業績は好調で2020~2022年まで増収・増益を達成しています。
これは巣ごもり需要によるスマホやPCなどが絶好調で業績を押し上げたためです(参考:産経新聞)。
一方、2023年は一転してディスプレイ事業の巨額損失により約2600億円の最終赤字となっています。
2024年は黒字転換の予測であり、100億円の最終黒字と開示されています(引用:シャープ決算)。
シャープの売上&営業利益 | |||
年度 | 売上(百万円) | 営業利益(百万円) | 営業利益率 |
2020年 | 2,262,284 | 51,464 | 2.3% |
2021年 | 2,425,910 | 83,112 | 3.4% |
2022年 | 2,495,588 | 84,716 | 3.4% |
2023年 | 2,548,117 | -25,719 | – |
2024年(予) | 2,560,000 | 40,000 | 1.6% |
シャープ:株価の推移
シャープの株価について。
かつての経営難からコロナ後まで、シャープの値動きを見ていきましょう。
株式投資が不安な方や中々勝てない方は、損をしない投資方法を解説しているので参考にどうぞ。
鴻海買収後~コロナ前
シャープの過去10年分の株価チャートを掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
ご覧の通り、株価ピークは2017~18年にかけてでありその後は下落しています。
鴻海による買収後にシャープが黒字転換したことで株価5000円近くまで上昇するも、事業環境の悪化で2019年にかけて急落しました(参考:かぶたん)。
コロナ禍では巣ごもり需要により、2021年の株価は2019年の2倍である2000円付近まで上昇しています。
~シャープ株価:コロナ禍まで~ |
・株価ピークは2017~18年の黒字転換時 |
・2019年は事業環境悪化で株価急落 |
・コロナ禍では巣ごもり需要で株価倍増 |
コロナ後
シャープのコロナ後の株価チャートを掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
ご覧の通り、株価はずっと下落基調にあります。
これは巣ごもり需要が終了したことで、スマホやパソコンの需要が低迷し、さらに液晶事業の不振が明らかとなり業績不振を嫌気したためです(参考:読売新聞)。
株価が2023年5月頃に急落しましたが、来期黒字予想が評価されてからは株価が上昇傾向にあります。
~シャープ株価:コロナ後~ |
・コロナ後の株価はずっと下落基調 |
・巣ごもり需要終了や液晶事業の不振を嫌気 |
・24年は黒字予想で株価反転 |
株だけに頼らずポートフェリオを幅広く
株は勢いに乗れば一攫千金ですが、株価が落ちるのも非常に速いです。
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シャープ:株主還元について
シャープの株主還元について。
一般的に、株主還元は配当金や自社株買い、株主優待、株式分割などが挙げられます。
シャープの場合、配当金のみ実施しています。
配当の推移
シャープの配当の推移を以下の表にまとめました(引用:IRBANK)。
2020年以降は、増収増益により連続増配が実施されています。
しかし、2023年には一気に無配となっています。
この原因はディスプレイ事業の巨額赤字であり、2023年度は業績赤字のため無配という判断となりました(引用:日経新聞)。
年度 | 中間配当 | 期末配当 | 合計 |
2020 | 0 | 18 | 18 |
2021 | 0 | 30 | 30 |
2022 | 0 | 40 | 40 |
2023 | 0 | 0 | 0 |
シャープの株価はなぜ下がる?
シャープの株価はなぜ下がるのか。
2017~18年のピーク時は株価4000円前後でしたが2023年には株価900円。
4分の1にまで株価が変動したのはなぜか。
業績低迷:6年ぶりの赤字転落
シャープの株価が安い理由として、業績低迷が挙げられます。
コロナ禍における巣ごもり特需の際には業績拡大し、株価2000円以上まで上昇しています。
一方、2023年はコロナ収束後は特需の反動でスマホやPCが不調となり、連結化した液晶ディスプレイ事業も不振となることで6年ぶりの業績赤字に陥りました(引用:東洋経済オンライン)。
その結果、株価は一時700円前後まで下落しています。
過去の2018~2019年に起きた大幅な株価下落も事業環境の悪化が原因であり、シャープの株価は業績に比例していることが分かります。
~株価:安い理由①~ |
・6年ぶりの業績赤字で株価急落 |
・過去の傾向から株価は業績連動 |
・ディスプレイ事業の連結に懸念 |
配当金:無配発表
株価が安い理由として、配当金が無配であることが挙げられます。
2022年まで1株あたり40円ありましたが、2023年は一気に0円になることが発表されました(引用:シャープ決算短信)。
2018年に復配し増配傾向のため、連続増配を期待した投資家が多かった分の失望売りが発生。
配当利回り4%近い状態から一気に無配となるリスクは、配当銘柄として致命的であり株価も上がりにくくなります。
~株価:安い理由②~ |
・6年ぶりの業績赤字で配当金が無配 |
・配当利回り4%が一気にゼロのインパクト |
・無配リスクは配当銘柄として致命的 |
シャープ:今後はどうなる?
シャープの今後はどうなるのか。
巣ごもり需要の反動やディスプレイ事業の不振などマイナス材料が多い現在。
今後の株価や配当に影響を与える市況について解説します。
市場の回復は当面見込めない
シャープの株価が安い主な理由は業績ですが、市場の回復は当面見込めそうにありません。
2023年8月に発表された第1四半期決算では、液晶パネルの苦境が続き約70億円の営業赤字を計上しています( 引用:シャープ決算)。
エレクトロニックデバイスは増収ですが、それ以外の事業が減収となっています。
特に液晶ディスプレイ事業は173億円の営業赤字となっており、22年度3月期に比べると改善されたものの未だ厳しい状況です(参考:朝日新聞デジタル)。
とはいえ、通期決算予想は黒字のままなので今後どうなるかは注視しましょう。
~シャープ:今後①~ |
・市況は回復せず第一四半期は70億円の赤字 |
・液晶ディスプレイ事業だけで173億円の赤字 |
・通期予想は黒字なので今後に期待 |
無配は継続されるか
シャープの今後の配当について。
シャープの自己資本比率と配当のタイミングをグラフにしました(参考:IRBANK)。
2017年に自己資本比率が16.6%まで改善し復配され、改善されると増配・悪化すると減配を繰り返しています。
2023年に11.8%まで悪化して無配となっていることから、復配には直近で低い自己資本比率14%以上が必要となります。
2024年第1四半期決算時で自己資本比率は14.7%まで改善されているため、復配までそう遠くはないと予想されます(参考:シャープ決算)。
~シャープ:今後②~ |
・2023年は無配継続 |
・復配には自己資本比率14%以上が必須の傾向 |
・24年度第1四半期時点で自己資本比率14.7% |
・復配までそう遠くないかも? |
まとめ
本記事では、シャープの業績や株価推移、株主還元、株価がなぜ下がるか等について解説しました。
業績は低迷気味で23年度は6年ぶりの赤字決算となりましたが、24年度は黒字予測となっています。
赤字に伴い配当も無配となりましたが、自己資本比率から見ると復配までそう遠くはなさそうです。
とはいえ、ディスプレイ事業の回復がどうなるかは市況次第なので投資は自己責任で行いましょう。
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