・第一生命の業績
・株価推移や配当の推移
・株主還元について
・株価はなぜ上がるのか
・第一生命の今後について
どうも、ヒカリblogへようこそ。
今回は保険業業界第一位の第一生命についてです。
CMでもお馴染みでお世話になっている方も多いかと思われます。
株価の方も順調でコロナ禍に比べると3倍近く上昇しています。
第一生命保険の株価はなぜ上がるのか。
それは、積極的なM&Aや海外事業の拡大が期待されたためです。
本記事では、第一生命の業績や株価推移、株主還元、株価が上がる理由などについて解説していきます。
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第一生命とは?
第一生命と聞けば多くの方がご存じかと思います。
国内トップの保険会社であり、様々な保険を提供しています。
第一生命に投資をする前に、会社の規模や事業内容などを知っておきましょう。
会社の規模
まずは会社の規模から。
第一生命は1902年に設立されており130年以上の歴史があります。
経常収益(売上高)は約9兆円であり保険業界で第1位となっています。
東証プライム市場に上場し、社員数は約4万9000人もいる一流企業です。
上場 | プライム市場 |
資本金 | 600億円 |
設立日 | 1902年 |
経常収益 | 約9兆円 |
社員数 | 49,112人 |
事業内容
続いては事業内容について。
主な事業は2つであり、国内保険事業と海外保険事業です。
それぞれ個別に紹介していきます。
国内保険事業
1つ目が国内保険事業です。
生命保険はもちろん終身保険や個人年金保険など幅広い保険を提供しています。
収益に対する割合は約71%であり、第一生命のメイン事業となります。
~事業内容:国内保険事業~ |
・国内向けの保険事業 |
・生命保険や終身保険など幅広く展開 |
・収益に対する割合は約71% |
海外保険事業
2つ目が海外保険事業です。
その名の通り、保険業を海外に展開した事業となります。
主な展開先はアジアであり、人口増加や経済成長が見込めるので生命保険の需要が高まることが狙いです。
収益に対する割合は約23%であり、今後の成長が期待される分野となります。
~事業内容:海外保険事業~ |
・海外向けの保険事業 |
・アジアを中心に展開する成長分野 |
・収益に対する割合は約23% |
第一生命:業績について
第一生命の業績について。
コロナ禍で生命保険加入者が減少し全体的に業績が悪化した保険業界。
その中で第一生命はどうだったのか。

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経常収益&経常利益の推移
第一生命の経常収益と経常利益の推移を以下の表にまとめました(引用:四季報)。
コロナ禍では経常利益率が3%まで落ち込みましたが、その後は回復傾向にあります。
第一生命がコロナ禍でダメージを受けた原因は、株安や円高による金融商品の損失や訪問営業自粛による契約者数減などが挙げられます(引用:日経新聞)。
その後は、コロナ収束に伴い株高や保険契約数増により業績も回復したという流れですね。
一方でコロナ保険の給付金や外貨建て保険販売に向けた責任準備金などで業績圧迫し、2023年は減益となっています。
第一生命の売上&営業利益 | |||
年度 | 経常収益(百万円) | 経常利益(百万円) | 経常利益率 |
2020年 | 7,114,099 | 218,380 | 3.1% |
2021年 | 7,827,806 | 552,861 | 7.1% |
2022年 | 8,209,708 | 590,897 | 7.2% |
2023年 | 9,519,445 | 410,900 | 4.3% |
2024年(予) | 8,353,000 | 465,000 | 5.6% |
第一生命:株価の推移
第一生命の株価について。
コロナ禍でダメージを受けましたが、その後は業績回復傾向にある第一生命。
株価はどう反応したのか。
株式投資が不安な方や中々勝てない方は、損をしない投資方法を解説しているので参考にどうぞ。
コロナ禍:株価大暴落
第一生命のコロナ前~コロナ禍にかけての株価チャートを掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
ご覧の通り株価は2014年以降から上下しており、1000~2500円のボックス相場となっています。
特にコロナ禍で1000円付近まで株価は下落しましたが、これは2020年4月に前期比92%減という大幅な下方修正を発表したためです(参考:ダイヤモンドオンライン)。
底値はチャイナショック時とほぼ同じ1000円付近でしたが、下落率で言えば50%近い水準の大暴落となりました。
~第一生命の株価:コロナ禍~ |
・2014~2020年はボックス相場が続く |
・コロナ禍で大幅な下方修正発表で株価下落 |
・コロナ禍で株価は約50%減の暴落 |
コロナ後:株価は3倍近くまで上昇
第一生命のコロナ前~コロナ後にかけての株価チャートを掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
ご覧の通り、コロナ禍以降の株価は上昇しており2023年には約3倍にまで上昇しています。
これはコロナ収束に伴う業績回復やペット保険拡大に向けたM&A発表などで、成長性が評価されたためです(参考:REUTERS)。
また保険業界で世界トップクラスへ成長するという方針を社長が示しており、時価総額を2026年には倍増させるとの発言が注目されました(参考:bloomberg)。
~第一生命の株価:コロナ後~ |
・2023年にはコロナ禍の株価3倍まで上昇 |
・業績回復やペット保険拡大を好感 |
・2026年に時価総額倍増の方針を立てる |
株だけに頼らずポートフェリオを幅広く
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第一生命:株主還元について
第一生命の株主還元について。
一般的に株主還元は、配当金や自社株買い・株主優待・株式分割などが挙げられます。
第一生命の場合、配当金と自社株買いを実施しています。
それぞれ解説していきましょう。

配当銘柄狙いで投資をしたい方は、こちらの書籍で投資術について詳しく書かれていますので参考にどうぞ。
配当の推移
第一生命の配当の推移を以下の表にまとめました(引用:IRBANK)。
特徴として、中間配当がない期末一括配当となっています。
業績が悪化したコロナ禍でも減配されていません。
これは会社方針にて減配は原則的に行わないと規定されているためです(引用:第一生命保険HP)。
コロナが収束し始め業績が回復した2022~2023年には連続増配が実施されています。
配当利回りは3%前後ですが、減配が過去に一度も無いため安定した配当銘柄として魅力的と言えるでしょう。
年度 | 中間配当 | 期末配当 | 合計 |
2020 | 0 | 62 | 62 |
2021 | 0 | 62 | 62 |
2022 | 0 | 83 | 83 |
2023 | 0 | 86 | 86 |
2024(予) | 0 | 86 | 86 |
自社株買いの推移
第一生命の自社株買いの推移を以下の表にまとめました(引用:IRBANK)。
ご覧の通り、2018年以降は毎年のように自社株買いを実施しています。
これは会社方針にて自社株買いなどを機動的・柔軟に実施するとしているためです(引用:第一生命HP)。
2022年には過去最大規模の約2000億円の自社株買いを実施。
直近では2023年5月15日に最大1200億円規模の自社株買いを発表しており、株主還元に積極的であることが分かります(参考:第一生命IRニュース)。
年度 | 自社株買い実施額 |
2018年 | 約230億円 |
2019年 | 約390億円 |
2020年 | 約280億円 |
2021年 | 約300億円 |
2022年 | 約2000億円 |
2023年 | 約1200億円 |
第一生命:株価はなぜ上がる?
第一生命の株価はコロナ禍と比べて3倍近い上昇をしています。
第一生命の株価はなぜ上がるのか。
それはペット保険拡大や成長性に期待が集まったためです。
それぞれ解説していきます。
アイペットHD買収によるペット保険の拡大
株価が上昇した理由の一つに、アイペットHDの買収し完全子会社化したことが挙げられます。
アイペットHDはペット保険で業界第2位の大手です。
ペット保険の市場規模は毎年20%の上昇をしている成長分野であり、ペット保険の加入率は10%程度のためまだまだ拡大余地があります。
第一生命はこの分野への力を入れるためにアイペットHDを買収し、国内向けの新規顧客開拓を狙います(参考:ダイヤモンドオンライン)。
この買収は11月に発表され、12月にかけて株価は500円以上も上昇しました。
~第一生命:株価はなぜ上がる①~ |
・ペット保険2強の一角を完全子会社化 |
・ペット保険市場は年間20%の成長分野 |
・ペット保険加入率は低く新規顧客獲得期待 |
・買収発表後、翌月には株価20%上昇 |
海外保険事業の拡大
第一生命の株価上昇の理由として、海外保険事業の成長性が挙げられます。
海外保険事業は2007年のベトナム事業から始まり、2023年時点で経常利益の約20%を占めるほど成長してきました。
国内が少子高齢化で著しい成長が見込めない中、第一生命は海外保険に力を入れています。
会社方針では、2030年までに海外保険事業の割合を50%にまで引き上げることを目標にしています(引用:朝日新聞デジタル)。
さらに2030年には時価総額も4倍以上に引き上げ、世界上位の保険会社となることを表明しました。
これにより、第一生命は成長企業として認識され株価も上昇基調へと変わりました。
~第一生命:株価はなぜ上がる②~ |
・北米&アジアでの海外保険事業の拡大 |
・2030年には収益の50%を海外保険事業へ |
・世界上位の保険会社へ成長の可能性 |
第一生命:今後はどうなる?
第一生命の今後はどうなるのか。
海外事業の拡大や時価総額倍増など様々な明るい話題があります。
海外事業が成長のカギとなる
第一生命の今後を占うのは、やはり海外事業の拡大です。
会社方針では2030年に収益の50%まで拡大させるとのことですが、どうなのか。
第一生命の海外事業では、安定市場である先進国と高成長中の新興国、そして長期的な成長拡大が見込める新興国という風にバランスよく進出しています(引用:第一生命HP)。
特にアジア圏では経済成長の真っただ中であり、インドに至っては世界最大人口となり保険需要はどんどん高まります。
国内保険事業で培ったサポート力を武器にシェアを広げることが出来れば、会社方針通りに成長できる可能性は十分あるでしょう。
~第一生命:今後はどうなる①~ |
・鍵を握るのは海外保険事業の成長性 |
・2030年には収益の50%を海外保険事業へ |
・成長著しいアジア圏のシェア獲得次第 |
まとめ
本記事では、第一生命の業績や株価推移、株主還元、株価がなぜ上がるか等について解説しました。
国内第1位の第一生命はコロナ後も比較的安定した業績を残しており、増配も実施しています。
株価はコロナ禍に比べると3倍程度上昇し、アイペットHD買収や強気の会社方針で高水準を維持。
大手企業ながら海外事業を伸ばすことで成長性もあり、減配を一度も実施していないことも高評価。
配当利回り自体は3%ですが、増配や自社株買いも積極的に行う企業なので配当銘柄として魅力は十分かと思われます。
とはいえ、期待の海外事業は世界情勢の影響を大きく受けるため投資は自己責任で行いましょう。

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