・三菱商事の業績
・三菱商事の株価推移
・配当や自社株買いの推移
・株価が安い理由
どうも、ヒカリblogへようこそ。
三菱商事という会社を知っていますでしょうか。
売上高が日本最大の商社であり、世界中にビジネスを展開しています。
その三菱商事の株価に関して、PERは約8倍と割安となっています。
国内トップ商社である三菱商事の株価はなぜ安いのか。
その理由は、世界情勢に左右される商社事業は先行きを予想しづらく投資家が買い控えているためです。
本記事では、三菱商事の事業内容や業績、配当、株価が安い理由などについて解説していきます。
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三菱商事とは
三菱と聞くと銀行を思い浮かべる人が多いかと思いますが、三菱商事は同じ三菱グループです。
財閥系で国内トップ企業ですが、何をしているのか知らない方も多いかと思います。
投資をする前に、どんな会社であるかを知っておきましょう。
会社の規模
まずは会社の規模から。
三菱商事は1954年に設立され、現在売上が約21兆円の巨大企業です。
ちなみに売上高21兆円は、トヨタに次いで国内第2位の規模となります(参考:Ullet)。
東証プライム市場に上場しており、社員数は約8万人の一流企業です。
上場 | プライム市場 |
資本金 | 約2044億円 |
設立 | 1954年 |
売上額 | 約21兆円 |
社員数 | 80,728人 |
事業内容
続いては、三菱商事の事業内容について。
総合商社であるため、主な事業は10種類もあります。
具体的に、天然ガスや総合素材、石油化学、金属資源、産業インフラ、自動車販売、食品産業、コンシューマ、電力、総合都市開発です。
それぞれ個別に簡単な解説を行います。
天然ガス
まず一つ目が天然ガス事業です。
三菱商事は、北米や東南アジア、豪州などにおいて、天然ガス・原油の開発・生産事業、液化天
然ガス(LNG)事業などを行っています。
2023年時点では、売上に占める割合は約1.3%となっている。
~天然ガス事業~ |
・天然ガスや原油開発事業を行っている |
・北米から豪州まで世界中に展開 |
・売り上げに占める割合は約1.3% |
総合素材
2つ目の事業が、総合素材です。
「総合素材」と言うだけあり、鉄鋼製品や硅砂、セメント、炭素材、化成品など多岐にわたる素材の販売取引、事業投資、事業開発を行っています。
売上に占める割合は約6.7%となっています。
~総合素材事業~ |
・自動車やインフラ系の素材を販売&事業開発 |
・鉄鋼からセメントまで幅広く展開 |
・売り上げに占める割合は約6.7% |
石油・化学ソリューション
3つ目の事業が、石油・化学ソリューションです。
石油と化学が分かれていますが、これは原油や石油製品以外にも幅広い石油・化学関連分野において、販売や開発、投資などを行っているためです。
具体的に、原油や石油製品、LPG、エチレン、メタノール、塩、アンモニア、プラスチック、肥料などを取り扱っています。
売上に占める割合は約4.9%となります。
~石油・化学ソリューション~ |
・石油以外の化学品の販売や事業開発 |
・原油から肥料まで幅広く展開 |
・売り上げに占める割合は約4.9% |
金属資源
4つ目の事業が、金属資源です。
具体的に、銅や鉄鉱石、アルミといった金属資源への投資・開発などを通じて事業経営に携わっています。
ウクライナ侵攻より資源価格が高騰し、2023年度の金属資源事業の売上額は前年度と比べて5倍近くまで上昇しています。
売上に占める割合は約23%を占めています。
~金属資源~ |
・銅や鉄鉱石、アルミなどの金属資源 |
・2023年度の売上額は前年度の5倍 |
・売り上げに占める割合は約23% |
産業インフラ
5つ目の事業が、産業インフラです。
具体的に、エネルギーインフラ、産業プラント、農業機械、船舶、宇宙航空関連機器など幅広い分野における取引を行っています。
売上に占める割合は約5.2%となっています。
~産業インフラ~ |
・プラントから船舶まで幅広く展開 |
・売り上げに占める割合は約5% |
自動車・モビリティ
6つ目の事業が、自動車・モビリティです。
この事業では、乗用車・商用車の海外現地生産&販売、販売金融、アフターセールスなどを行っています。
主な展開先はアセアンですが、それ以外の国・地域にも展開しているのが特徴です。
売上に占める割合は約8%となっています。
~自動車・モビリティ~ |
・自動車の海外生産や販売などを担う |
・主な展開先はアセアン地域 |
・売り上げに占める割合は約8% |
食品産業
7つ目の事業が、食品産業です。
食糧や生鮮品、生活消費財、食品素材などの、原料の生産&調達から製品製造に至るまでの幅広い領域に展開しています。
売上に占める割合は約13%となっています。
~食品産業~ |
・食料の生産や調達、製造まで幅広く展開 |
・売り上げに占める割合は約13% |
コンシューマー産業
8つ目の事業が、コンシューマー産業です。
コンシューマー向け製品とは、個人や家庭向けのことを指します。
具体的に、小売や流通、物流、ヘルスケア、衣料、タイヤ他の各領域において事業開発などを行っています。
売上に占める割合は約31.8%と全事業で最も高い比率となっています。
ちなみに、コンビニのローソンは三菱商事の子会社であり、コンシューマ事業の一旦を担っています(参考:wikipedia)。
~コンシューマー産業~ |
・小売や流通などの事業開発を展開 |
・子会社としてローソンが健在 |
・売り上げに占める割合は約32% |
電力ソリューション
9つ目の事業が、電力ソリューションです。
事業名の通り、電力や水関連事業における幅広い分野を担っています。
具体的には、発電&送電事業、電力トレーディング、電力小売事業、リチウムイオン電池の製造や水素エネルギー開発等を行っています。
売上に占める割合は約5.4%となっています。
~電力ソリューション~ |
・電力や水関連の事業を展開 |
・具体的には発電&送電、電力小売りなど |
・クリーンエネルギー開発にも投資 |
・売り上げに占める割合は約5% |
複合都市開発
最後は複合都市開発事業です。
その名の通り、不動産関連を担っている分野。
具体的には、都市開発や不動産、インフラなどの分野において、開発事業、運用・運営を行っています。
売上に占める割合は約1%となっています。
~複合都市開発~ |
・都市開発やインフラ分野を担う |
・売上に占める割合は約1% |
三菱商事の業績について
三菱商事の業績について。
ウクライナ侵攻以降、円安やエネルギー高により商社関連の業績は軒並み好調でした。
三菱商事も同じく好調で、2023年には売上高が21兆円にまで膨らんでいます。

決算書の読み方が分かれば銘柄選びで間違えにくいのですが、読み方がよく分からない方はこちらの書籍がオススメです。
売上&税前利益の推移
三菱商事の売上と税前利益の推移を以下の表にまとめました。
税前利益とは、経常利益に特別利益を足し、そこから特別損失を引いた利益を指します(引用:東海東京証券)。
コロナ禍により2021年は大幅減収・減益となりましたが赤字転落していないことから収益力が高いことが伺えます。
2022年からは業績が急回復し、売上は17兆円、2023年には21兆円にまで膨張しています。
利益率も約7%と高水準であり、低PER銘柄とは思えない収益力です。
三菱商事の売上&税前利益 | |||
年度 | 売上(百万円) | 税前利益(百万円) | 利益率 |
2020年 | 14,779,734 | 648,864 | 4.3% |
2021年 | 12,884,521 | 253,527 | 1.9% |
2022年 | 17,264,828 | 1,293,116 | 7.4% |
2023年 | 21,571,973 | 1,680,631 | 7.8% |
三菱商事:株価の推移
三菱商事の株価について。
業績好調の三菱商事はコロナ以降に注目され株価は大きく上昇しました。
コロナ禍とコロナ後に分けて解説していきます。
株式投資が不安な方や中々勝てない方は、損をしない投資方法を解説しているので参考にどうぞ。
コロナ禍で株価下落&首位陥落
三菱商事のコロナ前~コロナ禍における株価チャートを掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
2015年のチャイナショック以降、株価は上下を繰り返していますがコロナショックでも下落幅は小さかったです。
多くの銘柄が株価半分を経験した中でも、三菱商事の株価はチャイナショック水準よりも高い位置で反転しました。
とはいえ、コロナの影響が業績に直撃し、業界首位を伊藤忠商事に明け渡しています(参考:東洋経済ONLINE)。
~株価:コロナ禍~ |
・株価下落もチャイナショック水準より高値 |
・多角経営による黒字経営継続が好感 |
・とはいえ業界首位から5年ぶりに陥落 |
コロナ後は株価上昇
三菱商事のコロナ後の株価チャートを掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
ご覧の通り、株価は絶好調でコロナショック時の2倍以上の株価水準となっています。
なぜ株価が上昇したのか。
その理由として、コロナ収束に伴う業績回復はもちろん、円安や資源高の恩恵により大幅増収となったためです。
また、著名な投資家であるバフェット氏が日本株への投資に意欲を示したことで注目を浴びているのも大きいですね(参考:Bloomberg)。
~株価:コロナ後~ |
・コロナショック時の2倍まで株価上昇 |
・円安&資源高の恩恵で業績急拡大 |
・投資家バフェット氏発言による注目度大 |
株だけに頼らずポートフェリオを幅広く
株は勢いに乗れば一攫千金ですが、株価が落ちるのも非常に速いです。
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三菱商事の株主還元について
続いては、三菱商事の株主還元について。
株主還元は、配当金や自社株買い、株式分割などが挙げられます。
三菱商事の場合、配当金と自社株買いを実施しています。
それぞれ解説していきましょう。

配当銘柄狙いで投資をしたい方は、こちらの書籍で投資術について詳しく書かれていますので参考にどうぞ。
配当の推移
三菱商事の配当の推移を以下の表にまとめました(引用:IRBANK)。
三菱商事は、業績が悪化したコロナショック時も配当を実施しています。
コロナ後は連続増配を繰り返し、2023年実績では1株当たり180円まで増えています。
さらに、2023年5月決算より2024年の配当金は1株あたり200円の8期連続増配を見込んでいます(参考:三菱商事HP)。
年度 | 中間配当 | 期末配当 | 合計 |
2020 | 64 | 68 | 132 |
2021 | 67 | 67 | 134 |
2022 | 71 | 79 | 150 |
2023 | 77 | 103 | 180 |
2024(予) | 100 | 100 | 200 |
自社株買いの推移
続いては自社株買いについて。
三菱商事は自社株買いを不定期に実施しており、2020年、2021~23年にかけて行っています。
さらに、2023~2024年にかけて総額3000億円を上限とする自社株買いを決議したと発表しています(引用:REUTERS)。
自社株買いによる株主還元はもちろん、三菱商事は累進配当も掲げており、株主還元に積極的であると言えます。
~自社株買いの実施~ |
・コロナ禍以降、自社株買いを実施 |
・3000億円規模の自社株買いも決定 |
・株主還元に積極的で累進配当を表明 |
三菱商事の株価はなぜ安い?
三菱商事の株価はコロナ前と比べて倍以上へ上昇していますが、PER(株価収益率)は未だに10倍を超えていません。
また、PBR(株価総資産率)も0.9倍台であり、株価指標で見ると未だに割安水準です。
三菱商事の株価はなぜ安いのか。
その理由として、業績が商品市況によって大きく変動し先行き不透明であることや利益水準が低いことが挙げられます。
株価の上下で投資に苦手意識を持った方は、損をしない投資方法を解説しているので参考にしてください。
世界市況の影響が大きく敬遠
まずは1つ目の理由が、業績が世界市況の影響を大きく受けるためです。
具体的に三菱商事の場合は、金属資源やエネルギー、食品など世界市況に左右される事業が多いです。
ウクライナ侵攻後に生じた各資源の高騰や円安により、三菱商事の売上は1.5倍近くまで増加し、純利益も1兆円台になっています(引用:朝日新聞デジタル)。
逆を言えば、これらが収まることによる減収リスクが生じます。
このように、業績が市況に左右される点から投資家が敬遠し、株価指標上は安くなっているのです。
~三菱商事:なぜ安い①~ |
・商社関連は低PER、低PBRが一般的 |
・商品市況による業績変動を投資家が嫌う |
・安定しない収益構造から株価指標は低水準 |
利益率が低い:低収益事業の継続
2つ目の理由が、利益率が低い事業を有していることです。
昔から商社は、商品を仕入れて販売する形であるため利益率が低い特徴があります。
製造業であれば独自製品を開発して販売価格を引き上げられますが、商社業はこれが出来ません。
実際、最も売上構成比の大きいコンシューマ産業は純利益比で3%程度の利益率しかありません。
利益率が高いと利益余剰金も増えて、株主還元期待で株価は上昇していきます。
総合商社の場合は、低収益事業も有しており上述の好循環が期待しにくく株価指標は低水準になっているのです。
~三菱商事:なぜ安い②~ |
・総合商社は低収益事業も有する |
・利益が伸びにくいと株主還元も期待しにくい |
・上述理由で商社関連の株価指標は低水準 |
まとめ
本記事では、三菱商事の業績や株主還元、株価が安い理由などを解説しました。
コロナ以降の資源高や円安により三菱商事の業績は一気に拡大し、21兆円もの売上となっています。
連続増配に3000億円規模の自社株買いを2024年にかけて実施するなど、株主還元にも積極的です。
コロナ後に株価は上昇するもPERやPBRは割安水準であり、かの有名なバフェット氏も追加投資を検討するほど。
とはいえ、総合商社は市況により業績が左右されやすいので投資は自己責任で行いましょう。

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