どうも、ヒカリblogへようこそ。
日本製鉄という会社を知っていますでしょうか。
旧社名は新日鐵住金であり、2022年時点で世界第4位の製鉄会社です。
コロナ禍以降、株価は上昇していますが過去に比べるとまだまだ低水準。
なぜ日本製鉄の株価は安いのか。
理由としては、コロナによる減配や赤字経営、原材料高などが挙げられます。
本記事では、日本製鉄の業績や株価、配当金、株価が安い、暴落した理由などについて解説します。
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日本製鉄とは?
日本製鉄と聞いてもほとんどの方が知らないと思います。
ひとまず世界第4位の企業なので投資をしよう。
そう考える前に、日本製鉄の規模や事業について知っていきましょう。
会社の規模
まずは会社の規模からです。
日本製鉄は1950年に設立され、売上8兆円で日本No.1、世界で第4位の規模を誇ります。
2019年に社名が新日鐵住金から日本製鉄(NIPPON STEEL)へと変更されました。
東証プライム市場に上場しており、社員数も約10万人の一流企業です。
上場 | プライム市場 |
資本金 | 4195億円 |
設立 | 1950年 |
売上額 | 約8兆円 |
社員数 | 106,528人 |
事業内容
続いては、日本製鉄の事業内容について。
事業内容は大きく4つに分けられますが、メインは製鉄事業となります。
その他、エンジニアリング事業やケミカル&マテリアル事業、システムソリューション事業の3つが挙げられます。
それぞれ個別に見ていきましょう。
製鉄事業
まずは製鉄事業。
その名の通り、鉄鋼製品の製造販売がメインとなります。
自動車はもちろん、エネルギーやインフラ設備など幅広い分野に製品を卸しています。
特にインフラ設備では、国策である国土強靭化に向けた製品や工法も提供しているのが特徴ですね。。
売上構成比は約90%を占めており、製鉄事業が主力となります。
~製鉄事業~ |
・自動車からインフラまで幅広い製品群 |
・国土強靭化政策向けの製品や工法 |
・売上構成の約90%を占めるメイン事業 |
エンジニアリング事業
続いては、エンジニアリング事業です。
産業機械・装置、鋼構造物等の製造販売、建設工事の請負などを担っています。
製鉄だけではなく、鉄を利用した高付加価値の製品を取り扱うことで幅広い分野に売り先を確保しています。
売上に占める比率は約4%となっています。
~エンジニアリング事業~ |
・産業向け機械や鋼構造物の製造販売など |
・製鉄技術を活かした高付加価値製品 |
・売上構成の約4%を占める事業 |
ケミカル&マテリアル事業
3つ目がケミカル&マテリアル事業です。
日本製鉄グループの子会社である、日鉄ケミカル&マテリアル株式会社が事業を担っています。
主な製品として、石炭や石油化学を活かした製品、半導体向けの部材、金属加工品などの製造販売を行っています。
売上に占める比率は約3%となっています。
~ケミカル&マテリアル事業~ |
・石油化学製品や半導体部材など取り扱う |
・子会社の日鉄ケミカル&マテリアルが経営 |
・売上構成の約3%を占める事業 |
システムソリューション事業
続いては、システムソリューション事業。
こちらは子会社である日鉄ソリューション株式会社が事業を担っています。
具体的に、コンピュータシステムに関するエンジニアリングや情報技術を用いたアウトソーシングサービス等を提供しています。
製鉄会社なのにIT系で意外に思いますが、自社の製造ノウハウを集約・ブランド化し展開することで日本のDX化推進に一役買っています。
売上に占める比率は約3%となっています。
~システムソリューション事業~ |
・日鉄ソリューション(株)が事業を担う |
・システム関連や情報技術を提供 |
・売上構成の約3%を占める事業 |
日本製鉄の業績について
日本製鉄の業績について。
コロナ禍による世界経済停滞の影響を色濃く受けたのが製鉄分野です。
日本製鉄のコロナ禍では赤字となりましたが、その後は回復傾向にあります。
売上&営業利益の推移
日本製鉄の売上と営業利益の推移を以下の表にまとめました(引用:四季報)。
コロナ禍では赤字経営でしたが、2022年以降は営業利益10%以上まで回復しています。
また、売上は2023年は約8兆円まで伸びており、2024年の会社予想では約9兆円まで続伸の見込みです。
世界的需要の回復によりコロナ後は復活しましたが、2024年以降は鋼材需要や価格の好転は不透明であることが不安材料です。
日本製鉄の売上&営業利益 | |||
年度 | 売上(百万円) | 営業利益(百万円) | 営業利益率 |
2020年 | 5,921,525 | -406,119 | – |
2021年 | 4,829,272 | 11,381 | 0.2% |
2022年 | 6,808,890 | 840,901 | 12.3% |
2023年 | 7,975,586 | 883,646 | 11.1% |
2024年(予) | 9,000,000 | – | – |
日本製鉄:株価の推移
続いては、日本製鉄の株価について。
日本製鉄の株価は2015年をピークに低迷していました。
そんな中、コロナ禍で赤字経営に陥った日本製鉄の株価はどう反応したのか。
コロナ禍とコロナ後に分けて解説していきます。
株式投資が不安な方や中々勝てない方は、損をしない投資方法を解説しているので参考にどうぞ。
コロナショック直撃
過去10年分の日本製鉄の株価チャートを掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
ご覧の通り、2015年をピークに株価は下落トレンドで低迷していました。
そこにコロナショックが加わることで、一時は株価が2019年の半値以下まで下落しています。
原因として、世界的なコロナ流行による経済の停滞やロックダウン、それに伴う鉄鋼需要の激減で業績は急悪化が挙げられます。
株式市場からの資金流出の流れもあり、日本製鉄の株価も大きな影響を受けました。
~日本製鉄の株価:コロナ禍~ |
・2015年をピークに株価は下落基調 |
・コロナショックで株価は3ケタ台まで低迷 |
・鉄鋼需要激減による業績急悪化 |
コロナ後は好調
続いては、コロナ後の日本製鉄のチャートを掲載しました(引用:yahooファイナンス)。
2023年初頭には大幅な株価上昇がありコロナ脱却が鮮明となっています。
上昇理由としては、バリュー株物色の追い風や中国需要復活による業績拡大を期待したものです(参考:かぶたん)。
特に鉄鋼セクターは全面高状態であり、日本製鉄の配当利回りは当時で約5%越えで割安であったことも好感されました。
その後は急速な株価上昇の調整局面となっています。
~日本製鉄の株価:コロナ後~ |
・2023年はコロナ前の水準まで株価上昇 |
・中国需要復活による業績拡大を期待 |
・バリュー株シフトが起きて追い風状態 |
株だけに頼らずポートフェリオを幅広く
株は勢いに乗れば一攫千金ですが、株価が落ちるのも非常に速いです。
さらに、外的要因にも弱いので注意が必要です。
2023年には、SVB破綻のような新たな金融危機も叫ばれています。
資産運用をする場合は株だけではなく、投資信託を始めとした分散投資が重要となります。
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日本製鉄の株主還元について
日本製鉄の株主還元を見ていきましょう。
株主還元とは、配当金や自社株買い、株式分割などが挙げられます。
日本製鉄の場合、配当金と優待が該当します。
自社株買いは2016年を最後に未実施のため本記事では割愛します。
配当金の推移
日本製鉄の配当金の推移を以下の表にまとめました(引用:IRBANK)。
2020~2021は配当が1株あたり10円とかなり悪いです。
これはコロナによる業績悪化で配当金が減配されたためです。
それ以降、2023年には1株あたり180円にまで増配されています。
2023年5月に本決算が発表され、2024年の配当は1株あたり140円へ減配予定とされています(引用:日本製鉄HP)。
年度 | 中間配当 | 期末配当 | 合計 |
2020 | 10 | 0 | 10 |
2021 | 0 | 10 | 10 |
2022 | 70 | 90 | 160 |
2023 | 90 | 90 | 180 |
2024(予) | 70 | 70 | 140 |
株主優待
日本製鉄は株主優待を実施しています。
具体的に、鹿島アントラーズのJ1リーグ戦ホームゲームへの招待または紀尾井ホール室内管弦楽団の定期演奏会への招待です。
コロナ禍においては見送られていましたが、コロナ後に優待が復活しました。
株主優待を得るには、日本製鉄の株を5000株以上保有する必要があります。
~株主優待~ |
・コロナ後に優待復活 |
・サッカー試合or演奏会への招待券 |
・日本製鉄を5000株以上保有が条件 |
日本製鉄の株価はなぜ安い?
コロナ後に業績好調の日本製鉄。
にもかかわらず、株価はコロナ前と同水準から抜け出せません。
日本製鉄の株価はなぜ安いのか。
理由として、コロナによる赤字経営や減配、コロナ後の原材料高が挙げられます。
それぞれ解説していきます。
株価の上下で投資に苦手意識を持った方は、損をしない投資方法を解説しているので参考にしてください。
赤字経営
一つ目が、コロナ禍における赤字経営です。
世界経済が停滞することで鉄鋼需要が落ち、日本製鉄の業績に直撃しました。
2023年時点では大幅な黒字経営ですが、投資家にとって過去の話では済まされません。
世界経済に業績が大きく左右される景気敏感株であることが、コロナ禍により改めて証明されたと言えます。
さらに、鉄鋼業界は競争が激しく価格面も厳しいため、浮き沈みが激しいこともコロナ前の水準を大きく超えられない理由と考えられます。
~安い理由:赤字経営~ |
・景気敏感株がコロナ禍により鮮明化 |
・鉄鋼業界自体が競争が激しい |
・業績の浮き沈みを警戒して株価停滞 |
減配による配当利回りの低下
続いては、減配による配当利回りの低下です。
日本製鉄はコロナ禍以降、増配基調で配当利回りが5%以上でした。
しかし、2023年5月に2024年度の減益および配当を減配することが発表されました(引用:日本製鉄HP)。
これにより、株価は急落し1週間で10%近く下落しました。
それでも配当利回りは4%前後あるので高配当ですが、減配リスクは拭えません。
配当狙いの投資家は他の安定した高配当銘柄へ流れることで株価が安くなっていると考えられます。
~安い理由:減配~ |
・2024年度は減益&減配が発表 |
・株価は1週間で10%下落 |
・配当利回りは4%前後へ |
・さらなる減配リスクを避ける動き |
原材料高による業績への影響
3つ目の理由が、原材料高による業績への影響です。
2022年のウクライナ侵攻以降、世界的に物価高が進行しています。
また円安も進行しており、原材料高が止まりません。
これにより日本製鉄は値上げを実行することで原材料高の影響を吸収しようとしています。
具体的にはトヨタ向け製品の値上げしています(引用:朝日新聞デジタル)。
その他にも、高炉用原料の高止まりが続いた影響でH形鋼の価格を引き上げています(引用:鉄鋼新聞)。
値上げは浸透していますが原材料高が継続すると業績に影響する懸念が大きいため、日本製鉄の株価も安くなっています。
~安い理由:原材料高~ |
・原材料高による業績への影響懸念 |
・値上げ浸透も原材料高の落ち着き見えず |
・業績懸念から株価も安値圏へ |
日本製鉄:暴落した理由
日本製鉄は比較的に安定株なので株価が急落することは珍しい。
しかし、その中でも2023年に株価が10%以上暴落する場面がありました。
なぜ暴落したのか解説していきます。
2024年度は大幅な減益予想
日本製鉄は2023年5月に株価が暴落しました。
その原因は、2024年度の大幅な減益予想が衝撃だったためです。
具体的に、最終利益が前期比46.7%減の3700億円となる見通しを示しました(引用:yahooファイナンス)。
これに併せて、40円の減配も発表されています。
最終利益が前年の約半分かつ配当が減るとなると、株価への影響は非常に大きいです。
特に、前年比で利益が半分になる予想は衝撃で、鉄鋼業界の競争の激しさや不安定さが露呈した形です。
~暴落の理由~ |
・2024年度は前年比で最終利益が約50%減 |
・40円の減配も同時に発表 |
・不安定な銘柄への嫌気が株価に反映 |
まとめ
本記事では、日本製鉄の業績や株価、株主還元、株価が安い理由などについて解説しました。
日本製鉄は世界第4位の企業であり、日本が誇るべき一流企業です。
一方、原材料高による業績への影響や競争の激しさから先が読みづらい銘柄となっています。
2024年は減配が発表され、株価も安値圏へ下落していますが配当利回りは4%以上あるので配当銘柄としての魅力は十分。
とはいえ、原材料高が続くと業績にも影響を与える可能性が高いので、投資は自己責任で行いましょう。
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